「両毛線」と「中央線」の気温

関東地方でも、両毛線沿線の前橋、伊勢崎、桐生、佐野、小山と沿線に近い館林のアメダス、それに中央本線沿線の東京、八王子、大月、勝沼、甲府と沿線に近い練馬、府中のアメダスは夏に気温が上がりやすいが、どちらの気温が高いかでその日の気象状態はおおむね把握できる。両毛線沿線の気温が上がる日は南風が吹いている場合が多い。都心の熱風を運んできた南風が両毛線沿線の盆地で止まり、そこに熱気が籠って気温が上がる。一方、中央本線沿線で気温が上がる日は西風が吹いている場合が多い。この場合、新潟県や長野県でも気温が高い場合が多く、そこから関東山地を越えて吹き下ろしてきた西風によるフェーン現象により関東山地に近い盆地で気温が上がることになる。この場合、高崎線沿線の熊谷や上里見、信越本線沿線の西野牧、上越線沿線の沼田や水上、青梅線沿線の青梅や小河内といった地点でも気温が上がりやすい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?