見出し画像

ポ語の紛らわしい単語再び!

先日のこちら ↓ の記事の中で、

「atual」(旧表記:actual) 
英語の「actual」とは意味が異なり、
ポルトガル語スピーカーが英語を学ぶ際、
必ず注意を促されるという話をしました。

今回は、これ ↾ と同様に
間違いやすいからと注意される
もう一つの単語を思い出したので、ご紹介しますね。

それは

「sensível」

【センスィーヴェウ】

という単語です。

ポルトガル語で

"アクセントの付いた母音 + vel"

で終わる単語は、
概ね英語の「-ble」で終わるものに等しいので、
初めてポルトガル語に接する人は、
この単語を見ると同時に
「英語の「sensible」に違いない!」
と、勘違いしてしまうのです…

が、

実はポルトガル語の「sensível」は英語の「sensitive」に相当し、
英語の「sensible」はポルトガル語の「sensato」に相当するという、
なんとも紛らわしい関係なのです…。💦

😩😩😩

ここで、これらの単語の意味をおさらいすると、

「sensitive」には、

「敏感な」、「感じやすい」、「 傷つきやすい」
といった意味があります。

そしてそれに匹敵するポルトガル語が「sensível」です。

一方、

「sensible」には、

「思慮のある」、「賢明な」、「道理にかなった」
といった意味があり、

これに相当するポルトガル語は「sensato」というのです…。

※ ちなみに「-vel」で終わる形容詞は女性形になっても変わりませんが、
    「sensato」は女性名詞に付く場合は「sensata」になります。

それにしても、
「敏感な」、「感じやすい」、「 傷つきやすい」

「思慮のある」、「賢明な」、「道理にかなった」
では全然意味が違いますし、

とくに

「○○さんは「sensível」/「sensato」だから云々…」

てな話になると、
その後の○○さんの扱いに大きな違いが生じてしまい、

意味を取り違えてしまうと、

とてもデリケートですぐ悩んでしまうタイプの人に
無理難題を押し付けてしまったり、

逆に

いつも冷静沈着で頼りがいのある人を
腫れ物に触るように扱ってしまったり...

なんてことにもなり兼ねませんから、
是非とも間違えないように覚えておきたいものですね!

😲😲😲

さて、折角なので
見た目も意味も英語と一致していて覚えやすい
「-vel」で終わるポルトガル語の単語を
いくつかご紹介しますね♪

aceitável  → 英: acceptable → 許容範囲の、受け入れられる、無難な
acessível  → 英: accessible → 行きやすい、手に入れ、利用可能な
adorável  → 英: adorable → かわいらしい、愛すべき、魅力的な
controlável → 英: controllable → 制御可能な、管理可能な
durável    → 英: durable → 久性のある、長持ちする、丈夫な
flexível     → 英: flexible → 曲げやすい、柔軟な、融通のきく
possível   → 英: possible → 可能な、あり得る、起こり得る
terrível     → 英: terrible → ひどい、つらい、厳しい
variável    → 英: variable → 変わりやすい、可変の、
visível    → 英: visible → 目に見える、可視の、明らかな

❇❇❇

ま、そうは言っても
「-ble」「-vel」を付ける以前の
元となる単語がそもそも異なる場合は
無論似ても似つかない単語になってしまうのですけどね…。💦

それでも
「ラテン系の語幹の単語は概ねこのルールで変換できる」
というのは、
これから習おうと考える人には何気に心強いですよね♪ 😊

というわけで、
似ているような、似ていないような…
でも、ちゃんと(?)
落とし穴もあるポルトガル語ってことで…!

本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!

  ※ こちらの猫さん達の会話は、こたつぶとんさんのイラスト
     「ネコ会話 困り顔」を加工させて頂いたものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?