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ポルトガル語の表現:イケメンは猫?!

ブラジルの口語では
「イケメン」のことを

「gato【ガットゥ】」(=猫)

といいます。

この表現は、その他のポルトガル語圏でも

「ブラジル人は『gato』って言うよね!」

といった程度には知られているものです。

由来は猫特有の「妖しさを秘めた魅力」
人間に充てて、「魅力的な人」(男性)という意味で
使われるようになったのだろうと言われています。

ちなみに「魅力的な女性」の場合は
「gato」を女性形にして
「gata【ガッタ】」
ということができますし、

可愛げが勝っている場合は
「小さい○○」や「○○ちゃん」という意味がある
「-inho」/「-inha」という語尾を付けて

「gatinho【ガッーニュ】」(=イケメン君)
「gatinha【ガッーニャ】」(=カワイ子ちゃん)

と言ったり、

「大きい○○」や「スゴイ○○」という意味がある
「-ão」/「-ona」という語尾を付けて

「gatão【ゥン】」(=超イケメン)
「gatona【ーナ】」(=凄く色っぽい美人)

といったバリエーションもあります。

また、

「まぁ、なんてイケメン/美人!」

などと感嘆する場合は、

手前に

「Ai, que【アイキ】」
(=まあ、なんて)を付けて

「Ai, que gato!【アイキ・ットゥ】!」
(=「まぁ、なんてハンサム!」)

「Ai, que gata!【アイキ・ッタ】!」
(=「おおっ、なんて美人なんだ!」)

「Ai, que gatão!【アイキ・ガッゥン】!」
(=「まぁ、なんてナイスガイ!」)

「Ai, que gatinha!【アイキ・ガッーニャ】!」
(=「よぉ、なんてカワイ子ちゃんなんだ!」)

といった感じで使うことができます。

🐱🐱🐱

そんなこんなで
ネコさんはイケてるモテモテ系なのに対して

犬はというと...。⤵

日本語にも「犬死に」などという
マイナスな意味の表現がありますが、

何故かポルトガル語の犬
「cachorro【ショーフ】」
いわゆる「畜生」扱いでして...。

喧嘩中に「クソ野郎!」
といった意味で

「Seu cachorro【セウ・カショーフ】!」

などと叫んでいる人がいたりします。

「cachorro」の手前に付いている「seu」は「あなたの」という意味の
  単語で、英語で相手を罵って「You 〇〇!」などと言っているのを
  映画などで観たことがあるかと思いますが、あれと同じです。

  また、「cachorro」男性形なので「seu」になっていますが、女性形
  の単語の手前であれば、「sua」になります。

  ちなみに雌犬は正式には「cadela【―ラ】」といいますが、喧嘩の
  場合は「Sua cachorra【スア・カショーハ】!」と言っているケースの
  方がよく見受けられます。

  これは逆に考えると、ポルトガル語学習者が「cachorro の女性形は?」
  と聞かれて、正しい「cadela」という単語を忘れていて「cachorra」
  言ってしまうと、罵りに用いる単語に聞こえてしまって笑われてしまう
  かもしれないということです。

それにしても、なんたって
あんなに可愛くて忠実なワンコさん達が
日本語でもポルトガル語でも
悪い意味で使われてしまうのでしょうね…。

激おこプンプン丸٩(๑`^´๑)۶ 

🐶🐶🐶

そんなこんなで
ブラジルのトリミングサロンには
こんな ↓  看板が出ていたりします。

                                          https://www.voceid.com.br/webApp/Multifidelidade/Empresa/514299


「ここなら、あなたの犬も『gatoネ コ』になれます!」

…って、愛犬をトリミングに連れていって
本物の『ネコ』にされちゃったら
困りますけどね…。😂

本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!

※ 「ボクも本当はネコになりたいナ!」、否、
「遊ぶ2匹 犬とネコ」はこたつぶとんさんの作品です。


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