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ポルトガル語:「『セスタ』が大好き」

この漫画 ↓ の台詞である

https://tirasarmandinho.tumblr.com/post/134547196389/um-novo-recuo-uma-boa-not%C3%ADcia-na-sexta-s%C3%A3o

「Adoramos cestas…」
「Adoramos sestas…」
「Adoramos sextas!」


という3つの文を和訳すると、

「カゴが大好き…」
「昼寝が大好き…」
「…金曜日が大好き」

となるのですが、

同じセリフを発音すると、

【アドーモス・スタス】
【アドーモス・スタス】
【アドーモス・スタス】

と、全て同じになります。

あ、ちなみにこれはブラジルの漫画なので、
上のカタカナ表記は
ブラジル風の発音になっていますが、

欧州ポルトガル語で発音した場合でも、

【アドーモシ・スタシ】
【アドーモシ・スタシ】
【アドーモシ・スタシ】

と、3文とも同じ音になります。

※ ただし、欧州葡語の場合、カゴのことは「cabaz」ともいいます。

要は、

「cesta」は「カゴ」
「sesta」は「昼寝」
「sexta」は「金曜」

という意味で、

英語で「I like apples」などというのと同様、
「好き」の対象が複数になっているということです。

いずれにせよ、
漢字の違いで意味が分かる日本語にも通じる
同音異義語の世界といったところでしょうか。w

ちなみに「昼寝」を意味する「sesta」
スペイン語の「シエスタ (siesta)」と一文字違いということもあり、
日本人にも馴染みやすい単語なのではないでしょうか。

一方、
(変な連想をしてしまう人もいそうな w)
「金曜」を意味する「sexta」
本来は「6番目」という意味を持つ単語なのですが、
「曜日」の詳細については、
よろしければ、こちらでご確認下さいね。

なお、
「Adoramos」
「とても好き」という意味の
「adorar」動詞の一人称複数・現在形なので、

漫画の中の台詞は、厳密には

「僕らはカゴが大好き…」
「僕らはお昼寝が大好き…」
「…僕らは金曜日が大好き」

ということになり、

つまり漫画のオチは、

「子供はカゴ(などという大人にはどうでもいいようなもの)が
好きだったり、
(気ままに過ごせるから)お昼寝だって大好きだけれど、
僕ら大人は何が好きって、
(翌日早起きしなくていい)金曜が大好きだよね!」

ということです!w👍

♪ ワン・モア・ポイント ♪

「adorar」動詞は
英語の「adore」動詞と語幹を共有していますから、
元々の意味も同様なのですが、

英語の場合は「adore」動詞を
「崇拝する」と言う意味で用いる傾向があるのに対して
ポルトガル語の「adorar」動詞は、
英語だったら「I love ○○」というような場合に
多く用いられるという特徴があります。

てなわけで、

皆さんも楽しい「花金」をお過ごし下さいね♪


https://memetizando.com.br/page/2172/?lang=zh-tw

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