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【紛らわしいポルトガル語】:「meio」って結局何なの?!

トップ画像の漫画では子亀が母亀に

「ママ、ママが小さかった頃、『環境 (meio ambiente)』
全体(inteiro)だった?それとも既に半分(meio) だった?」

と、例によって
チンプンカンプンな質問をしています。w

「環境 (meio ambienteイウ・アンビンチ】)という熟語を構成する
「meioイウ】という単語の意味を調べてみると
どうしてこんなワケワカラン話になるのかが少し分るかもしれませんよ♪


                           https://kotobank.jp/ptjaword/meio

あちゃ~っ!!
またまた関係なさげな語義が並んでいますね…。💦

ま、そのおかげで
言葉遊びが出来ているわけですが..。

😅😅😅

さて、漫画の解説に戻りましょう。

肝心な漫画が遥か上方のトップ画像では説明がし難いので、
こちら にもう一度ペタッ!

和訳も、もう一度ペタッ!

「ママ、ママが小さかった頃、『環境 (meio ambiente)』
全体(inteiro)だった?それとも既に半分(meio) だった?」

というわけで、

「meio ambiente」というのが
「環境」という意味の熟語だとは知らない子亀君は
「meio は半分のことだから、meio ambiente「半環境」だよね」
と思ってしまったというお話なのです…。⤵

なんたって辞書の語義一覧にもあるとおり、
「meio」「半分」という意味が
主要な語義ですし、

一方の「ambiente」「環境」なのです!😲

日本語にも
似た意味の漢字を組み合わせた熟語は多くありますが、
ポルトガルでは「ambiente」だけで
「環境」とするところを、
ブラジルでは
「meio ambiente【メイウ・アンビンチ】」
というのです。

いや、
「環境問題」という場合などは、
「ambiente」
だけを形容詞化して
「problema ambiental」と言うのですけどね…。

なんというか、
ブラジル人としては、
「店の雰囲気がいい」
といった
「雰囲気」や身の周りの「環境」として
「ambiente」という単語をよく使うからか、
地域や国や地球レベルの「環境」については
「meio ambiente」
という熟語で表すことで差別化を図るのです。

私自身、
ブラジルで育ちましたから、
「環境」の話をするに際して
「ambiente」だけだと
どこか不安定な気がして落ち着きません...。w

なお、
「meio ambiente」という熟語は
他ポルトガル語圏でも全く使わないわけでもないのですが
(但し発音は【メイウ・アンビントゥね ♪)、
それらブラジル以外のポルトガル語圏では
概ね「ambiente【アンビントゥ】」としか言いません。

英語でも「環境」は、どのようなレベルでのそれも
単純に "environment" と言いますから、
何の不便もありません。

ブラジルだけが違うというのは、
おそらく例によってブラジル人が
変にこだわってしまった結果なのでしょう...。💦

そんなこんなで
ブラジルでは「環境省」の名称にも
「Ministério do Meio Ambiente e Mudança do Clima
(環境・気候変動省)」
と、
「meio」が付いた「Meio Ambiente」が出てきますが、

ポルトガルの「環境省」は単純に
「Ministério do Ambiente」です。

その他ポルトガル語圏を見ても
アンゴラ東ティモール
ポルトガルと全く同じく
「Ministério do Ambiente」、

モザンビークは、
Ministério da Terra e Ambiente (国土・環境省)」

カーボベルデは、
「Ministério de Agricultura e Ambiente (環境・農業省)

ギニアビサウは
「Ministério do Ambiente e Biodiversidade(環境・生物多様性省)

と、
「環境」=「ambiente」
なのです。

ただ、
サントメ・プリンシペだけは
「Ministério das Infraestruturas, Recursos Naturais e Meio Ambiente
(インフラ・天然資源・環境省)」
と、欧州葡語圏にしては珍しく
「環境」が伯葡語の「meio ambiente」 になっています。

ただ、この国の場合は
欧州葡語圏ではあるものの、
一番近い都会がフランス語圏のガボンだったりと、
あまり伯葡語だとか欧州葡語だとか気にしないので、
たまたま「名付け親」が「ブラジルかぶれ」だったとか、
現地で活動する環境団体にブラジル人が多いからとか、
その程度の理由しかない筈です。w

というわけで…、
ブラジル人は 相も変わらず
こだわりが多く、
ポルトガル語はいつだって
どうやったって紛らわしいのです…。⤵

そして「meio」については
まだまだ書くことがあるのですが、
それはまた今度!

本日もお読み頂き、まことにありがとうございました!


https://www.centrosamor.com/10-ideas-para-aprender-en-familia-a-cuidar-el-medio-ambiente/






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