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フェイジョアーダ

日本人でも
フェイジョアーダと聞けば、

「ああ、あのブラジルの真っ黒な豆料理でしょ?」

と、即座に反応する方が結構いらっしゃるように思われます。

ところがどっこい、
ポルトガルにもフェイジョアーダは存在し、
ブラジルのものとはちっとも似ていません。>笑

ですから、厳密に「ブラジルの真っ黒な豆料理」を指すには、

「feijoada brasileira【フェイジョーダ・ブラズィイラ】」、

ポルトガルのフェイジョアーダを指すには

「feijoada portuguesa【フェイジョーダ・ポルトゥーザ】」

と言う必要があります。

ブラジルのフェイジョアーダは下記のようなもので、

フェイジャオン・プレト(Feijão Preto)と呼ばれる黒いフェイジャオン(インゲンマメ)と豚の脂身、豚や牛の干し肉または燻製肉、リングイッサ(Linguiça)という生ソーセージ、豚の耳や鼻、足、尾、皮などを、ニンニクと岩塩の塩味でじっくり煮込んだ料理。素焼きの壺に入れ、皿に盛ったバターライスや籠に入れたパン、繊切りにして炒めたコウヴェ(couve、ケール)、ファロファと呼ばれるバターやベーコンで炒めたマンジョッカ芋(キャッサバ)やその粉、オレンジのスライス、バチーダ(英語版)と呼ばれるカクテルとともに食される。

出典:Wikipedia

従来の説によると、
ヨーロッパ人が食さない豚の耳や鼻、足、尾などを
見た目が美しくない黒いんげんと煮込んだものを
奴隷に食べさせていたと言われているのですが、

「国民食になるほど美味なものを奴隷に食べさせていたわけはない」

と、

上記の説に異論を唱える学者もいます。

😋😋😋

一方、
ポルトガルのフェイジョアーダは、
豆が黒くないこともあり、
そもそも見た目がかなり違います。

燻製肉やリングイサ、豚の耳や豚足、牛の干し肉が入るのはブラジルのフェジョアーダと同じである。ポルトガルのフェジョアーダにはトマトやジャガイモ、ニンジン、タマネギが入る。ポルトガル北東部ではキャベツも用いられる。調味にはローリエ、パセリ、パプリカやワインを用いることもある。豆は地域によって赤または白インゲン豆やライマメを用いる。

出典:Wikipedia

ですから、
私のようにブラジルのフェイジョアーダに
慣れ親しんで育った人間の場合、

ポルトガル風フェイジョアーダを初めて見ると、

「フェイジョアーダに
人参だのキャベツだのが入っているなんてあり得な~い!!」

と思ってしまいます…。

いずれにせよ、
「フェイジョアーダ」とは
「フェイジャゥン」(豆)の煮込みなので、

違うとは言っても、
日本でお雑煮が地方によって
とてつもなく違ったりするのと同じことですね…。

また、

「feijoada【フェイジョアーダ】」の
「アーダ」という接尾語にはいろいろな意味があるのですが、

食材に「-ada」が付いた場合は
「その食材で出来たもの」を表すので、

「フェイジャゥン」(豆)で出来たのが
「フェイジョアーダ」であるのと同様、

「バナナ」で出来たお菓子の
「bananada【バナナーダ】」

レモンで出来たジュースの
「limonada【リモナーダ】」などもあります。

おっと、バレました?!

そう。

要は、「-ada」とは、
「レモネード」や「オレンジエード」の
「-ade【エード】」だというわけです。

ですから、差し詰め
「○○尽くし」とか「○○三昧」
といった感じで覚えておけば、

その他の「○○ ada」という
お菓子や料理のイメージが出来ますよ♪

(^^)v


では折角なので、
フェイジョアーダの作り方を。↓


ブラジル人シェフが作る
「フェイジョアーダ・ブラズィレイラ」


吉祥寺アウボラーダの店主が作る
日本で手に入るもので作る
ブラジリアン・フェイジョアーダ


尚、ブラジル風フェイジョアーダに欠かせない付け合わせは
こちら。↓


そして最後に、
とても手っ取り早く作れる
ポルトガル風フェイジョアーダ


お読み頂き、誠にありがとうございました!


                                                                         https://gfycat.com/gifs/search/feijoada+economica


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