コラム#特別編 「8sukigym ベンチプレスパーソナル体験談」
こんにちは、祖父江誠です。
いつもは店舗のコラムを備忘録的に投稿しているこのnoteですが、本日は個人的な内容なので特別編として投稿しようと思います。
僕は趣味としてパワーリフティング競技を日々練習しています。
一応説明を加えておくとパワーリフティングとは『スクワット・ベンチプレス・デッドリフト』の合計挙上重量を競い合う競技です。
パワーリフティング競技者、通称『パワーリフター』としてより高いレベルに行くためには初期の段階で一流の選手から基軸となる考え方を学ぶことが重要だと考えていたので今回パーソナルトレーニングを受講しようと決めました。
本日は名前の通り「ベンチプレス」のみにはなりますが自分自身の復習も兼ねてここに記録を残そうと思います。
8sukigymとは?/山下保樹選手紹介
今回、大阪弁天町にある「8sukigym(ヤスキジム)」でパーソナルトレーニングを受講させていただきました。
ちなみに大阪駅から当ジムのある弁天町駅まで電車一本で行けるのでアクセスが非常に良いです
この「8sukigym」はベンチプレス日本王者、世界大会6位の実績を持つ「山下保樹選手」が経営する「パワーリフティング専門ジム」です。
以下に簡単な実績を載せます
・アジアベンチプレス選手権大会オープン 2013年 優勝・最優秀選手
・世界ベンチプレス選手権大会 オープン 2013年5位 / 2018年7位
・世界ジュニアパワーリフティング選手権大会 16位
・世界サブジュニアパワーリフティング選手権大会 4位 (種目別SQ・BP3位)
・アジアジュニアベンチプレス選手権大会 優勝
・全日本ジュニアベンチプレス選手権大会 優勝3回/最優秀選手賞2回
・全日本ジュニアパワーリフティング選手権大会 優勝
・全日本サブジュニアパワーリフティング選手権大会 準優勝
・全日本高校パワーリフティング選手権大会 優勝2回/最優秀選手賞2回
・全日本選抜高校パワーリフティング選手権大会 優勝1回/準優勝1回
・全日本学生パワーリフティング選手権大会 優勝2回/準優勝1回
・ジャパンクラシックベンチプレス選手権大会 2017年105kg級 一般 3位
・全日本ベンチプレス選手権大会 一般 優勝2回
HPより抜粋
今回はこの素晴らしい実績を持つ山下選手にパーソナルトレーニングをお願いしました。
8sukigymの印象
当然の事ですが、一般向けのジムと競技者向けのジムは毛色が違います。
競技者向けのジムは「パワーリフティング」という競技のコミュニティでもあるのでアットホーム感が強いです。
会員同士の結びつきが強いジムとも言えるでしょう。
フリーのジム(24時間ジムなど)ではあまり会員同士のコミュニケーションは少ない印象です(自分がコミュ障なだけかもしれませんが・・・)
少し本題から逸れますがパワーリフティング競技者がパワーリフティングジムに所属するメリットとして「コミュニティに属すことができる」というのが一つあると思います。
今は24時間ジム・市営ジムでもパワーリフティング競技を行うのに十分な設備が揃っているところが多いです。
ですので「設備の充実度」を求めるのならパワーリフティングジムに所属する必要はないです。
ですが競技者としてのポテンシャルがどの程度花開くかは「設備の充実度」ではなく、このコミュニティに属することで生まれる「環境」に大きく依存すると思います(天才は話が別ですが・・・)
周りのレベルが高く、一つの目標に向かっている環境は個人がその目標を達成するのに大きく寄与します。
8sukigymもこの例に漏れず非常にアットホーム感が強いジムです。
選手同士で雑談しながら楽しそうにベンチプレスされていました。
ですが皆さんの扱う重量は中々一般向けのジムでは見かけることがない重量です。
「強さ」と「楽しさ」が両立する素晴らしいジムだと思います。
大まかな流れ
本題に入ります、まず全体を通して大まかな流れを説明します。
状態の確認(怪我の有無、MAX重量等)
↓
フォームチェック
↓
ワンポイントアドバイス
↓
再度、フォームチェック
↓
ワンポイントアドバイス
基本、この流れで90分行いました。
このトレーニング内で使った最高重量は60kgですが
ベンチプレスのみでここまで疲弊したのは初めてです。
そのほとんどを「フォームの矯正」に使いました。
教わったポイント
ここでは全てを語りませんが、学んだポイントは
「ブリッジを高く組み保持する為の身体の使い方」です。
その根本にあるのはいかに「怪我を防いで重量を伸ばしていくか」だと感じました。
筋力は鍛えれば伸ばせますが、高いレベルでのベンチプレスはそれでは伸びていきません。
そこまで筋力を伸ばしたことはないので憶測になりますが
恐らく「筋力で伸びるベンチプレス」には限界があります。
関節や腱に大きな損傷を起こし最悪の場合、選手としてはリタイアせざるを得ないかもしれません。
先程ベンチプレスでここまで疲労したのは初めてと書きましたがその疲労部位のほとんどは「背中」です。
教科書的に言われる胸や肩などの「身体の前面」は全く疲労していません。
これはボディメイク的な観点で言えばマイナスになるかもしれませんが、ベンチプレッサー、パワーリフターとしては非常にプラスとなります。
肩や胸などの小さな筋肉や関節・腱に負担を掛けずにベンチプレスを行うことができるからです。
筋肉は壊しても回復しますが、関節や腱は回復しません。
パーソナルを受けての変化
まず大きく変化したのがベンチプレスを「トレーニング」ではなく「競技」として捉えることができたことです。
「ベンチプレスをトレーニングではなく競技として捉える」
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
僕自身も言葉としては聞いたことがあったのですが、その意味を本当の意味を理解できていませんでした。
恐らく間違って認識している方も多くいると思います。
ですが、山下保樹選手のパーソナルトレーニングを受けてからやっと理解できたと思います。
日々の練習で上達させるべきポイントが認識出来るようになったのも非常に大きな点です。
先述しましたがベンチプレス≠筋力ではありません。
ここ最近でベンチプレスの重量は向上していませんが、それでもベンチプレス自体は大きく向上していると感じます。
重量は後からついてくると思います。
実際はまだまだですが・・・
受講をおすすめしたい人
まず「ベンチプレスの怪我で悩んでいる中級者」には非常にオススメしたいです。
恐らく、フォームを1から作り直す必要がありますが、今よりも高いレベルのベンチプレスを行うことができると思います。
また自分のようにMAX100kg程度の初心者パワーリフター・ベンチプレッサーにもオススメです。
ベンチプレス競技において強くなる選手は
「1ヶ月で10kg伸ばす選手よりも一年で100kg伸ばせる選手」です。
1ヶ月で 10kg伸ばせれば、計算上は一年有れば120kg伸ばせる計算になります。
ですがその伸びはいつか必ず止まります。
ですので、長い時間をかけて確実に自分の「ベンチプレス」を向上させ、その「ベンチプレス」のレベルに重量を合わせていく方が怪我が少なく、最終的により重い重量を扱えるようになると思います。
ベンチプレス競技は長期的な目線が重要だと感じました。
そして、その長期的な目線を養えるのが山下選手のパーソナルの特徴です。
初めの段階でその長期的な目線を持っておくと後々のベンチプレスの成長に大きく繋がると思います。
逆にベンチプレスをボディメイクのための一つの手段と感じている人には適さないかもしれません。
ただ、トレーニングのためのベンチプレスもリクエストあれば教えて下さるようなのでお近くの熱心なトレーニーさんは一回受講を検討してはいかがでしょうか?
ボディコンテスト系の競技でも闇雲にベンチプレスを行うのと全日本チャンピオンにベンチプレスを観てもらった状態で行うのは、将来的に天と地の差が出ると思います。
ちょっと雑談
ここから雑談ですが、今回ご紹介した山下選手はパワーリフターなら全員知っている、名門「K,sジム」の元所属選手です。
僕が昔、行なっていたブラジリアン柔術でも地域ごとに技術体系が違っています。
愛知県にはこの技が得意な選手が多い、東京にはあの技が得意な選手が多い、九州はみんなこの技を使う…等
地域独自の技術体系があります。
この独自の技術体系をベンチプレスでも感じました。
恐らくベンチプレスも地域によってベンチプレスの技術体系が大きく違うと思います。
また余裕があったら次は地域を変えてベンチプレスのパーソナルを受講しようと思っています。
恐らく、今回とは違った発見があると思います。
まとめ
初めてのパワーリフター向けのコラムだったで非常に伝わりにくい部分あると思いますが最後までご覧いただきありがとうございます。
またパワーリフター向けのコラムを書きたいと思います。
最後に山下選手、8sukigymの皆様ありがとうございました。
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