大学院生の生態

どうもAnteaterです。
今回は都市伝説と言われることもある(?)「大学院生」について、一応現役の大学院生である私Anteaterが少しだけ書かせてもらおうと思います。
なにか読みたいけど何も読む記事がない…という方は良かったらお付き合いください。(笑)
それでは⇩⇩

大学院生の生態

以下のような流れで書いていこうと思います。
ご興味のあるところから読んでみてください。





・大学院生ってどんな人?

さて、そもそも「大学院生」とはどんな人たちなのでしょう?
正確に書くと「修士課程または博士課程の学生」、イメージで言うと「半分学生、半分社会人」のような人たちです。

「修士課程または博士課程の学生」とは?
いわゆる「大学生」として皆さんがイメージされるのは恐らく「学士課程」です。
「学士課程」は一般には4年間大学へ通い、授業を受けたり実習や実験をしたりして卒業要件(=卒業するために必要な単位など)をクリアすることでもらえる学位です。
この「学士課程」を修めて社会人になると「大卒」と呼ばれます。

「修士課程」と「博士課程」は「学士課程」の先にあります。
(「学士課程」→「修士課程」→「博士課程」)
「学士課程」を修めた後、社会に出るのではなく自分の研究を続けたい、専門分野についてさらに詳しく学んでいきたい、という学生が「修士課程」に進学します。
(卒業論文や卒業研究については次の章で詳しく書いています。)
一般的には「修士課程」は2年間、「博士課程」は3~5年間とされています。
(博士課程は博士論文が受理されないと卒業できないので研究内容などにより卒業までにかかる時間が変わります。)
私の肌感覚としては、いわゆる「大学院生」の比率として「修士学生:博士学生=9:1」くらいです。
「博士課程」まで修めると専門性が高くなりすぎてしまい、中々一般企業への就職が難しいと言われているため、「修士課程」で卒業し就職する人が多い印象です。
「修士課程」または「博士課程」を修めて社会人になると「大学院卒(院卒)」と呼ばれます。


「半分学生、半分社会人」とは?

私は大学院生は「半分学生、半分社会人」だと思っています。
「学生」の部分は
・学費を払って学んでいること
・学生料金が適用される場合があること
・家族や学校に基本的には守られていること
だと思います。
一方で「社会人」の部分は
・授業や実験等でお金をもらえる仕事があること
・研究の進め方は個人の裁量に任されていること
・修士論文の出来によっては卒業できない場合があること
だと思っています。
学士課程よりは責任や自由が大きいですが、社会人ほどではない、といったイメージです。




・大学院生って何をしているの?

それでは次に、大学院生は一体何をしているのかについて書いていこうと思います。
一言で言うと「研究」をしています。
一般的に文系理系を問わず、「学士課程」の卒業要件の一つに「卒業論文(卒業研究)」というものがあります。
簡単に書くと、1年間あることについて調べたり実験したりしたことを論文(=文章)にしてまとめる、といった作業です。
多くの大学院生はこの時に与えられた研究テーマをさらに深く研究していくために、「修士課程」や「博士課程」に進学して研究を続けていきます。
(私もそうですが、研究テーマを大きく変えて大学院へ進学する人も一部います。)
「卒業研究」では1~1年半くらいで研究を行いますが、「修士研究」では+2年、「博士課程」まで進学すると+3~5年研究をするため、真面目に取り組めばより深い研究を行えます。

また、大学院生は多くの時間を研究に充てられることも大学生とは違う部分だと思います。
もちろん授業もありますが、ある時期に集中して開催されるため他の期間は研究に専念できます。




・大学院生のとある一日

ここからは大学院生が普段どんな一日を過ごしているのか、一例とはなりますが私の場合を書いていこうと思います。
(※学部、学科、研究内容などにより大きく異なりますのでご了承ください。)

①予定のない一日
8:00(寝坊したら9:00頃になることも…)
 研究室に到着、メールチェック、今日の予定の確認
8:15~11:15
 参考文献さがし、実験データまとめ、発表資料作成、実験計画作成など
11:15~11:45
 お昼休み
11:45~15:30
 実験または午前中の続き
15:30~15:45
 おやつタイム(実験中は無し)
15:45~17:30
 実験または午前中の続き
17:30~17:45
 メールチェック、明日の予定の確認
17:45
 帰宅

~こだわりポイント~
・出来るだけ朝早く研究室へ行く
(夜型の人が多いので、静かな環境で集中して作業できるため)
・早めのお昼休み
(混んでる学食が苦手だから。早めに行けない時は13:15~13:45など空いていそうな時を狙って行きます。)
・おやつタイム
(早めに昼食を食べるとこのくらいの時間に小腹が空くため。生協でスイーツを買ったり他学部のカフェまで抹茶ラテを飲みに行くことも。)
・早めの帰宅
(17:00までは何とか頑張る。それ以降は空腹が限界になったら帰る。)


②忙しい一日
8:00~8:15
 研究室に到着、メールチェック、今日の予定の確認
8:15~14:30
 実験
14:30~15:00
 お昼休み
15:00~19:30
 実験
19:30~19:45
 夕食
19:45~22:00
 実験
22:00~22:10
 メールチェック、明日の予定の確認
22:10
 帰宅

~こだわりポイント~
・とにかくその日の分の実験を終わらせる
(何を犠牲にしたとしてもどうにか終わらせる。こういう時はランナーズハイのような状態なのでテンションは高め。)
・実験が終わったらすぐ帰る
(こういう時は知らぬ間に疲れがたまっているので、徹底的に無駄な時間を省いて必要最低限のことだけやって帰る。)
・帰宅後は推し活の時間を確保
(忙しい時ほど推しに触れる時間をしっかりとる。帰宅後は大体どっぷりタイ沼にハマっています。(笑))




・大学院のやりがい、大変なところ

ここからは大学院のここがいい!逆にこんなところは大変…ということを書いていきます。

大学院のやりがい
大学院のやりがいは「好きなだけ興味のある研究ができるところ」だと思います。
学部生までは先生が準備した課題や実験に取り組むことがほとんどで、自分で計画を立てて進めていくことは滅多にない気がします。
また就職すると会社の利益になる仕事をしていくため、興味があってもお金になる見込みがないと打ち切らなければいけないことも出てくると思います。
そう言った面で言うと、大学院での研究は例えすぐに実用化できなかったとしても、10年20年先を見据えて自分の興味のある研究が好きなだけ行えるところが面白いな、と思っています。
また、もちろん先生の許可は必要ですが、こんな実験がしたいからこんな実験器具が欲しい!とか、これを学びたいからこの学会に参加したい!などと自分からアクションを起こしやすいことも魅力だと思います。

大学院の大変なところ
大学院の大変なところは「自分の裁量が大きいところ」ではないかなと思います。
研究室やゼミの指導方針にもよりますが、多くの場合、どんな研究を行うのか、どんなスケジュールで動くのか、学会発表をするのか学術論文を書くのか、等、研究活動の仕方はその学生に一任されています。
なので、自分で決められてやりやすい部分はありますが、逆を言えばサボろうと思えばいくらでもサボれてしまう環境でもあります。
なので、ここでいかに自分を律して動けるかが大切なのではないかな、と思っています。




・大学院進学を考えている方へ

最後に、これから大学院へ進学しようかな、と考えている方へ私なりのメッセージを書かせていただきます。

本当に大学院へ進むべきかもう一度考えてみてください。
就職をするうえで、一流企業の研究職などは大学院卒を求めていることは確かです。
でも、そのためにあなたの大切な2年間を費やす必要は本当にあるでしょうか。
現役の大学院生である私が言うのもおかしいかもしれませんが、なぜ大学院へ進学したいのか、もう一度じっくり考えてみてください。
というのも、修士課程へ進んだはいいものの、どうしても研究活動が自分に合わず精神的に病んでしまった方や途中で退学した方を目にしたことがあるからです。
自分にとって大学院へ進学することが本当に必要なことなのか、人生の大切な2年間を費やしてやるべきことなのか、もう一度考えてみてください。
それでもし、「大学院へ行きたい!」となりましたら、大歓迎いたします。
是非、充実した研究ライフをお過ごしください。




以上、今回は大学院生の生態について書いてみました。
いかがだったでしょうか?
もし、ご意見、ご感想、ご質問等がありましたら、以下のコメント欄よりお願いします<(_ _)>
出来る限り早くお返事します。

それでは、不定期更新なので、次がいつになるか、何の話題になるか私自身も分かりませんが、また皆様のお暇をつぶしにかかれることを祈って…
以上、Anteaterでした!<(_ _)>

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