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[続.洋服物語] つぎはぎが教えてくれること。

中学3年生の頃に同級生の影響で洋服の魅力に取り憑かれ、今に至る(41歳)までに体験した『洋服』をはじめとした『モノ』にまつわるアレコレ。

自分の価値観を形成するうえでターニングポイントとなった『私と"モノ" との記憶』いわばモノにまつわる物語を書き綴る日記。

これは、
『おすすめアイテムの紹介』ではない。
『私物紹介』でもない。

読んだあなたが、少しでも洋服を好きになるきっかけ、自分の使う道具を愛らしく感じてもらえるようになれば嬉しい。


:Episode.28
「1940s French Moleskin Pants」

今回は私が所有している1940年代のフレンチビンテージのモールスキンパンツを紹介する。

フレンチビンテージ業界で「グッドリペア」と呼ばれるもので、俗にいう当時の人が上手につぎはぎを施したアイテムである。丈夫で適度に保温性のあるコットン生地で、1900年辺りから炭鉱などで働く作業員が好んで履いていたパンツなのでアメリカでいうところのデニム同様、こういったアイテムが当たり前に存在する。

LA FRANCE TRAVAILLEより

あくまで穴を塞ぎ、使えるようにしたこの "つぎはぎ" だが、上手につぎはぎされたいわゆるグッドリペア物が、個人的には大好き。
土臭さと歴史を感じさせるうえに、人の手が入った温かさと唯一無二のオリジナリティーを感じるからだ。

ここまでつぎはぎだらけなのも珍しい

洋服というのは、歴史とともに徐々に削ぎ落とされ最低限のデティールを残し便利になりながら現代に至る。だからこそ現代の洋服と古い洋服を一緒にコーディネートし、つぎはぎとは対照的な、比較的、綺麗で上品な洋服と組み合わせることで生まれる奥行きみたいなものを楽しむのもまた洋服の醍醐味だろう。

洋服の着こなしというのは基本はなんでもアリなのだが、個人的には最低限のマナーやルールは存在していると考えている。それはこのパンツ同様、洋服には生まれた経緯や歴史があるからである。

洋服それぞれが持ち合わせたルーツを紐解きながら、素材やサイズ、色などを考慮しそれぞれのライフスタイルに合わせて組み合わせることこそ、洋服の楽しみ方だと思う。



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