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#0 仲間から私に手紙が届きました。

中学3年生の頃に同級生の影響で洋服の魅力に取り憑かれ、今に至る(41歳)までに体験した、洋服をはじめとした道具にまつわるアレコレを中心に "モノ" にまつわる物語を書き綴る日記『僕の洋服物語』のスピンオフマガジン。

これまで20年以上、洋服というフィルターを通して、多くの人から数えきれない学びをもらった。もちろん裏切られたり、騙されたりしたことだってある。

でも私は人が大好きだ。
これは、私の人生において忘れられない "ヒト" との記憶。

読んだあなたが、人生の素晴らしさを再確認し、自分の周りにいる人のことが、今よりもっと好きになれる。そんなきっかけとなってくれたら嬉しい。

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今回は #3 で紹介したマルちゃんの記事を読んだ数日後、私の店の常連さんであり大事な仲間『オカモ』からラインで送られてきた文章を紹介する。
公開するのは少し恥ずかしかったが、

「この文章をnoteで出して欲しい」

という要望があったので公開する。

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#00「SLOW&STEADY店主」

私がSLOW&STEADYに通うきっかけはマルちゃんという友人であった。
その友人の身につけている洋服には私をいつも惹きつける何かがあった。

マルちゃんはいつも楽しそうに、とある洋服屋の話をしていた。岡崎さんのことだ。私はいつしか岡崎さんってどんな人なんだろうと思うようになった。

しかし、人見知りな私のことである。初めて行く店の門を叩くのは勇気が必要だった。

そう言いながらも、しびれを切らした私は、友人に連絡をとって「例の洋服屋に行きたいので先に店に居てくれないか」と伝えた。

ついに私はSLOW&STEADYの門を叩いたのだ。

店の前に到着すると、まず目に飛び込んできたのは重厚な扉。とにかく敷居が高そうである。

勇気を出して入店すると、友人の他に2人の男性がいた。岡崎さんと当時のスタッフである。人見知りな私をエスコートする様に、友人が私のことを岡崎さんに紹介してくれた。

岡崎さんの第一印象はとにかく話しやすい人だなぁという感覚。初対面の人には話さない身の上話まで、なぜかしてしまうほど打ち解けることができた。

そして店中を見渡すと引き寄せられるような洋服屋たちが私を迎えてくれているではないか。

思わず私はフリーズしてしまった。
その挙動不審な姿は周りにどう映ったであろう。

普通ならドン引きである。だが岡崎さんの反応は違った。とても喜んでくれたのだ。

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それから私はSLOW&STEADYに通い詰めるようになった。

洋服を買うのはもちろんのこと、普段の身の上話や、人に言えない悩みごとを岡崎さんに聞いてもらうようになっていた。

私は幼少期から、コンプレックスの塊であったが、岡崎さんからのアドバイスを普段の生活で実行することで成功体験を積み、自分の人生に自信が持てるようになった。

同時に店の洋服を着ることで身なりにも自信がついた。正直、何度お礼を言っても足りないくらいである。

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変わり者の私だが、岡崎さんも負けないくらいの変わり者だなと思うことが多々ある。例えば私は金銭管理が苦手で、欲しい洋服を見つけるとすぐ買おうとする。

そんな時、岡崎さんは、
「あかんよ。この前〇〇買うたやろ。そやからそれはやめとき。無理したらあかん。」と言ってくれる。

洋服を売るのが仕事なのに洋服を買ったらダメだと止めてくる洋服屋が他にいるだろうか?

だが岡崎さんが本当に売ろうとしているのは洋服そのものではなく、お客さんのスタイルのプロデュースであることを理解するようになってきてからは、それが自然な流れだとわかった。

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岡崎さんはいつも頭が忙しそうである。
店の経営、オリジナルブランドの運営など、そりゃ忙しいことは間違いない。元々、愚直で真面目な人だが、客商売なのでお客さんの前では冗談を言ったりして楽しませてくれる。

だが、店にいるお客さんが常連さんばかりの時は素の性格が出てしまうんだろうな。ずっと固まったまま黙っていることもある。

そんな時は、間違いなく考えごとをしていて頭の中が忙しいのだ。

たまには休息とって欲しい。

岡崎さんと出会ってから早8年が経とうとしている。今後も沢山の岡崎さんとの思い出が増えていくことだろう。

決して常連客としての忖度ではない。
岡崎さん、本当にいつもありがとう!

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【最後に】

難しいことでも必死に前を向いていると周りからこんな素敵なギフトが届くんですね。

こんな心のこもった長文で自分のことを書いてくれる日が来るとは思いませんでした。全てはこのnoteのおかげです。お金では決して買えない、純粋な気持ちの塊のようなモノをもらいました。

脱水になるかと心配になるほど涙も鼻水もたくさん出ましたが、40歳を過ぎた私に、こんな手紙が届く環境にいられることが何より幸せでありがたいことです。

つくづく、noteの可能性は無限大です。

書き続けてよかった、このマガジンはじめてよかった。いまは心からそう思います。
(岡崎)

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