見出し画像

「その洋服捨てるの?」廃材から生まれたのは部屋に置きたくなるアイツ

中学3年生の頃に同級生の影響で洋服の魅力に取り憑かれ、今に至る(41歳)までに体験した『洋服』をはじめとした『モノ』にまつわるアレコレ。

自分の価値観を形成するうえでターニングポイントとなった『私と"モノ" との記憶』いわばモノにまつわる物語を書き綴る日記。

これは、
『おすすめアイテムの紹介』ではない。
『私物紹介』でもない。

読んだあなたが、少しでも洋服を好きになるきっかけ、自分の使う道具を愛らしく感じてもらえるようになれば嬉しい。


:Episode.75
『Painted Blank -Assortment- "Normandy"』

今回は、エピソード59で紹介した巾着バッグに続き、先日完成したクッションカバーを紹介する。

DENIM/BLACK/MULTIの3色展開

紹介は以前書いたので省略するが、捨てられる洋服だけを使ったプロジェクトがこのPainted Blank -Assortment-。

世界中で大きな問題となっている捨てられる洋服たちを、せめて自分のできる範囲で再利用したいと思った。素材に徹底的にこだわったメインラインに対してこのセカンドラインはまさに180度真逆と言える。

素材を選ばないことを是としている。

「良いモノ」を探究したいと思うのであれば、左右からモノに向き合わなければ本当の答えなど見つからないと考えたからである。

ただ、廃材を集めて洗濯し強度を確かめ適材適所に配置しなければいけないこのプロダクト。ある意味、高級素材を使うより難しい部分も多くある。

どうしても使えない素材も存在してしまうからである。だからこそできる限り全ての素材が使えて強度を保ち、作品としての品を持たせることができるこの手法を選んだ。

洋服をリボン状にカットし、徹底的にミシンのステッチワークで強度を持たせる。時間はかかるがそうやって作ることで、一点一点が表情の違うモノに仕上がる。

それも大量生産できないハンドメイドならではの楽しみとも言えるだろう。
これを実際に作っているデザイナーも20年以上洋服に携わってきた。

そんなデザイナーが必死に作っているのだがら仕上がりは申し分ない。

私の部屋には少しずつこのアソートメントのグッズが並び始めているが、どんな部屋にも調和がとれるのは、この捨てられる予定だったさまざまな洋服が織りなす個性を全てリボン状にしたことで上手く昇華できているからだと個人的には考えている。


ブランドを長く続けると決めていても、これから大きな障害も困難もあるだろう。

ただ、最初からお花畑のような道などない。人が歩いたことがない道を作りたいのなら自分で道を切り開いて種をまくことしかない。

花満開の綺麗な道ができることまで想定していないが、そんなことを考えながら毎日過ごすのも悪くない。

ゴーヤや青汁、ものすごく濃いブラックコーヒーのように、苦いけど美味いんだよな…

【このマガジンの他の記事はこちら】

【有料マガジン・定期購読マガジン】

【PODCAST "Backyard To Closet"】

【外部リンク】

:ショップ・オリジナルブランド
「SLOW&STEADY」
http://slow-and-steady.com/
「Painted Blank」
https://paintedblank.com/
:instagram
https://www.instagram.com/at_slowandsteady/


:twitter
https://twitter.com/sas_tksm
※疑問や質問などは、TwitterのDMにていつでも受け付けていますので、
お気軽にご連絡ください。

ここから先は

0字
【特典 1】ご購入いただいた方には当方noteでの拡散、オススメはもちろんですが、指定記事のオススメなどできる限りのサポートはさせていただきます。 【特典 2】電話やZOOMでのお悩み相談をお受けします。 ※ 1回 / 30分までとさせていただきます。 ※ 個人情報が漏れることは一切ございませんのでご安心ください。 ------- 各記事に貼り付けている公式LINEで事前にアポイントを取ってください。 誹謗中傷や下品な話題以外であれば、答えられる範囲にはなりますが、全力でご相談に乗ります!

Masahiro's note -EpisodeBlue-

¥500 / 月 初月無料

【定期購読マガジン】 "これから店を始めたい" ”店の売り上げを上げたい” "本気でアパレルをやってみたい" "洋服について勉強したい"…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?