質問まとめてみました／S&S OPEN TALK #19

SLOW&STEADY ではオープン直後から、お客様からの相談窓口として、LINE@を利用しています。
その内容は、商品の在庫状況の確認から始まり、商品ご購入後のアフターケアに至るまで多種多様ですが、そんな中「これは多くの方も同じようなお悩みをお持ちのはず」と感じるようなご質問も少なくありません。さらに、そういったご質問ほど短文では返しづらいのが正直なところで、そこでこの度、そんな魅力的なご質問の数々をピックアップさせていただき、ここnoteにてマガジンという形で回答させていただく、という試みを開始いたします。

名付けて『OPEN TALK』・・・というのが、いつもの口上ではありますが、今回はちょっといつもと趣向を変えて、長文…というほどにはお答えできることもない、短文でしかお答えしづらい（笑）ライトなご質問への返答の数々を、まとめてお届けさせていただきます。

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「質問まとめてみました」

 随分前のSNSで岡崎さんが文房具（ボールペン）をアップしていた気がします。好きなボールペン、おすすめのボールペンはありますか？できればスーツスタイルにも合うものを教えてください！

僕は、指が太く、筆圧が強いので、細くて軽いタイプのボールペンは書きづらくて、個人的に少し頼りなく感じてしまいます。
「ペリカン」も短期間、よく使っていましたが、なぜか相性が悪く、最近は友人から頂いたドイツの「KAWACO」の真鍮ものを、メインに使っています。
しかし、実は（頂いた手前言いにくいのですが）それよりも、さらに自分にしっくりくる１本があって、重さや太さ、書き心地に、手の馴染み具合など、個人的にもう申し分なかったのが「R ドゥ カルティエ」なんです。
これはもう10年以上は愛用していました。と、過去形なのは、友人の結婚式で大いに酔っ払ってしまった際、どこかに無くしてしまったんです！あまりのショックに、つぎを買うことができていませんが、いつか必ず買い直します。
ちなみに、スーツスタイルで、手軽でかっこいいのであれば、イギリス製「パーカー（ソネット）」はいかがでしょうか？適度に重みもあるので、おすすめです。

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香水は使いますか？使っているのであれば、どんなものを使ってますか？？洋服と合わせたりする際など、こだわりや、注意点などあればぜひ教えてください！

毎日ではありませんが、たまに使用するのは、「シャネル・エゴイスト」「エルメス・ナイルの庭」「トムフォード・タバコバニール」この３つ。
夏は爽やかで軽めのもの、冬は少し重厚感のあるもの、春や秋には、その時々の気温や気候によって使い分けています。

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おすすめのボディークリームや、ハンドクリームがあれば教えてください！

以前は「イソップ レスレクション ハンドバーム」を使っていました。
見た目もかっこいいのですが、チューブ式のため綺麗に拭き取らないと、バック内に付着したりするため、大雑把な性格の僕には続かず、最近は「ニベアボディクリーム」「シャネル・ル リフト ラ クレーム マン」をよく使っています。

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SLOW&STEADYさんのお店で販売しているもの、扱っているブランド以外で、今までで、一番思い出に残っている洋服やアイテムがあれば、聞きたいです。（言える範囲で構いません！笑）

まだ持っているもので言えば、中学生時代に買った"50年代ビンテージビッグマックの半袖スウェット（PINK）"。生まれて初めて女性とデートした時に着た洋服で、「それ可愛い」と言ってくれた、大変思い入れあるアイテムです（笑）
つぎに、初めて買った"リーバイス501 66前期モデル"。
当時入り浸った店のセンターに陣取られたビンテージコーナーで、ショーケースの中に収められていたそのパンツ、お値段に怖気付きながらも、何度も試着して、学校もそっちのけで、ガソリンスタンドとスーパーマーケットのアルバイトを掛け持ちして、お金を貯め２ヶ月後、やっと手に入れました。「若いのに頑張ったな」と、店長さんが取り出してくれたその瞬間は本当に嬉しく、今でも鮮明に思い出せます。
思えば、若いお客さんが頑張って当店の洋服を購入される際に、僕が投げかける「頑張ったね」は、まさにこの原体験からきてるのでしょう。

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インスタなどでも、岡崎さんは本をよく読んでいるイメージですが、洋服好きならこれを読んでおくべき、という本があったら教えてください！読みます！

たくさんありすぎて難しいですが「洋服好きなら」というのは一旦横に置いて、司馬遼太郎「燃えよ剣」、池波正太郎「男の作法」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」、この3冊は、繰り返し読んでいる本です。

洋服を格好よく身にまとうため（外側）には、心も磨かなければ（内側）なりません。だからこそ、本は内面を鍛えるには最適で、最近は文字を読むのが苦手な僕らしく、絵本なども読みます。侮るなかれ、この歳になっても、いやこの歳だからこそ、学べることがたくさんあります。ちなみに、自己啓発本なども一昔前はよく読みましたが、今はあまり読まなくなりましたね。

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既出ならすみません。今仕事仲間に誘われて、とあるショップ（飲食です）の改装担当を手伝うことになりました。内装を考える際に、参考にしたショップなどはありますか？

ショップではありませんが、明確に参考にした1冊があります。
それが、20世紀のアメリカ美術を代表するジョージア・オキーフが、半生を過ごしたニューメキシコの2件の家を写した写真集「オキーフの家」です。そこに、僕自身の「実家の納屋」のイメージを融合しました。
綺麗で整然として、物量や内装什器も少なく、常に店員さんと目が合うような空間というのは、高級感の演出には最適ですが、僕などは長時間いると肩が凝って疲れてしまいます。
もしも、雑多な空間でありながらどことなく高級感がある、そんな内装をお求めでしたら、ぜひ機会あれば、手にとって欲しい1冊です。（店頭にも置いてます）

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普通に商品の質問ですみません。carresの帽子は「like a kid hat」以外にリリースの予定はありますか？キャスケット型以外でオーダーできるものはありますか？

お問い合わせいただき、ありがとうございます。
Carres の協力により実現した "LIKE A KID HAT" おかげさまで大変好評いただき、嬉しいお声をたくさんいただいております。
新しい形は、いまのところは考えておりませんが、基本的にセミオーダーにて受注しますため、各人の「細かな仕様変更」には、出来る限り対応させていただいております。
帽子とは面白く、微妙な大きさや深さの違いこそあれど、製品化の時点で、ある程度完成しているんです。言ってしまうと、どのブランドのそれも、そんなに大きな差というのはありません。
なので "LIKE A KID HAT" は、明確に「他にはない商品」としてリリースできましたが、逆を言えば、自分が本当に欲しているアイテム、心から欲しいと思うものでなければ、企画は湧いても、商品化に至らないケースがほとんどです。
ぜひ気長に、お待ちいただければ幸いです！

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 対談記事、ことあるごとに読み返すくらい好きです。そこで必ず最後に、岡崎さんが聞いている「良いお店とは？」を、岡崎さんにも聞いてみたいです！

独自の世界観を持ち、店の想いと、そこに集う人の意思が結びつきながら、そこから新しい何かが生まれる場所。そんなお店です。
これまであらゆる店を見てきて、また実際に店に立ってきて、確信するのは、どんなジャンルだとしても、そういった店には必ず「常に店舗主導でスタイルを提案し続ける力強さ」があります。

また、何年経っても難しいのが、「自己満足」と「提案」のバランスです。
店が自分のクローゼットになってしまうなどただのエゴで、かといって時流や流行を軸にして動くのも違います。さらには販売として「ブランドを育てる」意識も欠かせませんので、この辺りのバランスのとり方に、常に試行錯誤しています。

自己流を貫き、本当にいいと思うもの、好きなものを提案しながらも、決して押し付けではないラインナップや商品構成は、本当に難解です。
僕自身、店頭に立ちながら、日々、微調整と抜本的見直しを繰り返しては「良い店」を模索し続けています。
答えには、まだまだ届きそうにありません。でも、だからこそ楽しいですね。

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今週は、以上です。
ここでは、あくまで僕の答えられる範囲内にはなりますが、このマガジンを使って、皆様からお寄せいただく「洋服に関するご質問やお悩み」を、ざっくばらんにご紹介しております。

個別の商品に関するご質問ももちろん歓迎です。ご質問は、LINE@の他に、下記メッセージフォームより随時受けつけております。どうぞお気軽にご連絡ください。

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★★★ノベルティ送付お知らせ★★★
OPEN TALK を開始してもうすぐ #20 にも届きそうで、ありがたいことに、たくさんの方よりご質問が寄せられるようになりました。
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