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アンデスが生んだ手編みのニットを眺めながら世界中の頑固者たちへメッセージを..


中学3年生の頃に同級生の影響で洋服の魅力に取り憑かれ、今に至る(41歳)までに体験した『洋服』をはじめとした『モノ』にまつわるアレコレ。

自分の価値観を形成するうえでターニングポイントとなった『私と"モノ" との記憶』いわばモノにまつわる物語を書き綴る日記。

これは、
『おすすめアイテムの紹介』ではない。
『私物紹介』でもない。

読んだあなたが、少しでも洋服を好きになるきっかけ、自分の使う道具を愛らしく感じてもらえるようになれば嬉しい。


:Episode.87
『Painted Blank Kelly』

このマガジンを読んでくれている人から、
「またオリジナルブランドかよ」とツッコミが入るほど散々書いてきたアイテムだが、今回も書かせてもらおうかと思っている。

このマガジンは10話増えるごとに価格を1000円上げさせてもらっており、直近の10話以外は全て有料ラインを引き上げている。そんなこともあり、私が作った洋服に関してはこうやって定期的に記事を積み重ねていこうと思う。


2022年、10月28日にリリースしたこのアイテム。
南米アンデス山脈に生きるアルパカ100%(大人のアルパカと生後3ヶ月以内のアルパカの毛を2本どりした)を使ったタートルニットである。

174cm/着用サイズ2

リリースして1.5ヶ月が経過した現在、残り3割ほどとなり、このニットの1ヶ月前にリリースした薄手のものは小さいサイズ以外は全て完売した。

ニットに関して、購入してくれた人たちから嬉しい感想をたくさんいただいているのだが、嘘じゃなく毎回泣きそうになる。小さなセレクトショップが作る生まれたばかりの新規ブランドを支えてくれて本当にありがとう。

来年に向けて大きな修正点は今の所ないが、「首元」のタートル部分を内側に織り込んだ時のバランスが相当良く、次回はそのことを商品ごとにつけている説明書(冊子)に書き足そうかと思っているぐらいだろう。

こればかりは実際に着てもらわないと説明が難しいが、私自身もこのニットを着るたび心底作ってよかったと思えるアイテムに仕上がっていると改めて断言できる。人間の体の動きに合わせて馴染むように手編みで作られたこのニットは、着用時のストレスを全く感じさせない。

最高の素材と相まって私の冬のワードローブには欠かせない一着となった。
手にした人たちにとっても毎年欠かせない必須アイテムになってくれることを願っている。

興味がある人はどんなことでも構わないので質問をもらえると嬉しい。


ここからはニットの話というより今後のはなし。

次回作のパンツ制作に関して、まだ現実的にいつリリースできるか断言できないが、3月〜4月ぐらいまでにはどうにかリリースしたいと思っている。

実は協力工場が使っていた関連会社が直近で2社なくなったこともあり、全体的なスケジュールが今はまだ組みづらいのが正直なところ。

小さなレーベルながらこだわりを詰め込み時間をかけて制作する私のブランドの製品は、どこでも誰でも作ってもらえるものではなく、ある程度熟練の技術と経験を持つ職人さんがいる工場で、時には私自身の知識不足を補ってもらいながら理想に近づけていく作業が必要となる。

どの世界でも言えることだが「良い店、工場ほど潰れがち」なのは今に始まった事ではないが、コロナもあり工場閉鎖や閉店はいまだにあとを絶たない…

技術や経験を蓄えた工場ほど、自分たちの腕一本でやってきた叩き上げスタイルが多い。こだわりを必要としない洋服が世の中の大半を占めるなかで低価格で制作可能な場所に人が流れるのは洋服屋にも言える。

ある意味自然なことだろう。もちろん悔しくてたまらないが、、

どうしても時代に合わせられない強い信念は、ビジネスにとって邪魔でしかない。でも、それをわかっていながらできない頑固者たちがいる。逆に素晴らしい技術や文化は頑固じゃなければ守れないのも事実。

じゃあどうするか。

私もふくめ、叩き上げの職人たちに必要なのは、
新しいコンテンツを生み出し続ける作業ではないだろうか。

既存の顔が思い浮かぶ顧客たちに向けてではなく、自分たちの言葉で顔の見えない世界中の人たちに発信を続けることが大切。

商品ごとに付属する冊子

自分たちのスタイルを貫きたいなら、発信方法は人の何倍も柔軟に取り入れていくべきだと私は思う。

時に最近、私は長年断っていたYouTubeでチャンネルを始めたのだが、私のことを思ってくれるnote仲間が、

「無理しすぎなんじゃない?大丈夫?」

と連絡をくれた。

確かに日々の業務に加えて、note執筆、podcastやYouTube。目まぐるしくなるのは間違いない。全て私の声、私の文章で届けることしかできないコンテンツばかりを増やして大丈夫かと心配してくれる気持ちもわかる。私も仲間がやっていると同じことを言うに違いない。

でも安心して欲しい。私の1番のストレスは動かないこと。それを考えれば日々の積み上げが私の元気の元であり、動き続けなければ未来はないと考えている。

「いつかきっとわかってもらえる」

そんな幻想は捨てて徹底的に動いて欲しい。動いていない人と動いている人の差が開くのは少し先になるかもしれないが、守りたいものを守るためには、人の倍、いやそれ以上に動き続けてみて欲しい。

誰もやっていないことを探す必要はない。今までやっていなかったことを始めるだけでいい。未来は誰にもわからないが、動いている人にしかクリアできないステージは必ず存在する。

今まさに長年培った技術を捨てようとしている人、同様に信念を貫きたい全ての頑固者に言いたい。

動こう!!

ゴールもないし、最初から大きな成果を実感できるような即効性はない。でも、間違いなく今の位置から前には進めるはずだから。

※本日19時にYoutubeアップします。よければご視聴、チャンネル登録、高評価よろしくお願いします。


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