Travis JapanのMoving Piecesを和訳して深読みしてみた

はじめに

まず最初にお断りしておきますが私はトラジャ担ではありません。
身近な人に推されてTravis Japanの曲を聴いてる一般人です。

で、2曲目が披露されて、聞いたんですよ。MVも見ました。
おっ?と感じるところが幾つもあったのです。
しかしこの曲の魅力は、まっだまだ世間には伝わってないっぽい。
残念すぎる状態なのでnoteに言語化して公表してみます。

曲のメッセージ

Moving Pieces はデビュー曲 JUST DANCE ! に続く2曲目。
ガラッと雰囲気を変えてきました。
「踊る楽しさが全て、伝えたいのは唯一それだけ!」という
熱烈ダンサーモードだったデビュー曲、の次。
今回は、なにか、力が抜けた曲の感じです。

で、この曲も、メッセージの明確な曲だと私は思ってます。
この曲にサラッと込められたメッセージ、それは

「変化し続ける決意」

じゃないかなぁ、って思うんですよね。
決意表明、僕たち進化します!じゃなくて。
ごく自然体で、でも明確に
「ええ、変わり続けますよ、僕ら。
 君も一緒に、変化しつづける未来に、行きませんか?」
って伝えたい…んじゃないかなぁ。

曲名の和訳

Moving pieces って、直訳すると
「動いてる、かけら(複数)」
って感じです。
かけらっていうのは、ブロックパズル、
たとえばLEGO(レゴ)のピース、とかでしょうか。
かけらって、さまざまに組み合わさって、
いろんな形を作るじゃないですか。
家。車。椅子。飛行機。
一つのかけらでは、作り得ない形。
piecesはそんなイメージかな、と思ってます。

歌詞和訳

ということで、歌詞を流し見してみましょうか。
我流で和訳(日本語訳)してます。
テキトーな訳、ご容赦ください。

1番(サビの前まで)

===Moving Pieces===
    Music&Lylics by Jason 'Poo Bear' Boyd・The Audibles

Move with me here we go    ――さぁ行くよ、一緒に動こう
Where nobody goes to sleep    ――誰も眠らない場所へ
Follow me to the floor    ――1階まで僕についてきて
And hit it on the count of three    ――床を3回叩こう
1,2,3 Drop   ――1、2、3、ドロップ

ーーー個人的にはここまでで、不思議の国のアリスが
ウサギを追っかけて地下に落ちるシーンを思い浮かべました。
ええ、異論は認めます、もちろん。
さりげなく別世界に、って感じがする冒頭です。

Get up on it, back up off it    ――立ち上がって、後ろに下がって
Better not miss a beat    ――ビートは、のがさない方がいいね
If you want it, don’t back off it    ――後ろに下がらなくてもいいよ
So much goin’ on you’ll see    ――ずっと続いてるのが君にもきっと見える

ーーー不思議の国のアリスの白いウサギとは違って
地下に落ちたあとも、優しく声をかけてくれるんですね。
Get up on it、立ち上がって、って励ましてくれる。
この歌、最後までこちらを一人ぼっちにしないんですよ。
さて、何が見えるのでしょう。

サビ

Moving pieces    ――動くかけらたち
Can you keep up with me ?     ――君は僕について来れる?
So many Moving pieces    ――たくさんの動くかけら
Can you keep up with me ?    ――君は僕について来れる?

ーーーはいここで出ました、曲名タイトルが、サビです。
このmoving piecesって、かけら、パズルのピースかもしれないけど
同時にトラジャのメンバー自身を意味してるかもしれない、
って、このサビを聴くと感じます。
Travis Japanというグループを構成するかけがえのない、かけら。

Ooohhh (keep moving)   ――(動き続けろ)
(くりかえし)

ーーーここは解説不要ですね。
ビートに乗って動き続ける、彼らの本領発揮のダンスです。
MVで隣同士のメンバーが腕と腕を絡める動きから始まり、印象的です。
動き続けろ、変化し続けろ、共に、それぞれに、という感覚が伝わります。

2番

See the wave catch my vibe    ――波を見て、僕の波動を感じて
Oh, Let’s dance all day through the night   ――昼も夜も一緒に踊り続けよう
Don’t be afraid to touch the sky    ――空に触れることを怖がらないで
When I count to three let’s all get live    ――3つ数えたら全部、動き出すよ
1,2,3 Drop    ――1、2、3、ドロップ

ーーー波、波動、と訳してみましたけど、音波も波、
振動、リズムを感じてね、という意味かもしれません。
あと私はDon’t be afraid to touch the skyって部分、めちゃ好きです。
両手を伸ばして空に触っていいの?ホントに?嬉しい!って思います。
で、最初では3つ数えて非現実の世界に行ったのかと思ったんですが
2メロのここでは live、意訳ですが「動き出すよ」と訳してみました。

このあとの歌詞は繰り返しになりますので中略。

ラスト

ラスト部分の歌詞を見てみましょう。

Went right try to catch me we just left    ――右往左往で僕ら捕まらないね
Might find us in the south    ――南で僕らを見つけるかもね
Might see the gang out west    ――西に出たら奴らがいるかも
Keep it moving like the pieces in our heads    ――頭の中で動き続けるかけら
Follow our feet they call us Travis Japan   
              ――足跡をたどって、僕らTravis Japan

rightとleftが出てきて、ん?右と左?とも思ったのですが
まぁ雰囲気で、こんな訳にしてみました。
神出鬼没、世界で活躍してる彼らですからね。
そして最後の最後で名乗る歌詞。
クールでカッコイイ、と思います。

ぜひ話題にしたいのがこの曲のラスト、終わり方です。
唐突なほど、あっさり終わる。
最初聞いたとき「えっ、これで終わり?」って思いましたよ。

これ、ぜったい、わざと(意図的)だと思うんです。
「変化し続ける決意」を表明してる、と思えば理解できます。
変化する、じゃなくて変化し「続ける」んです
これで、お終い、にしなかった。
続きがある雰囲気、to be continued…っていう雰囲気を出してる
んじゃないかなぁ、と思ってます。
まぁ、個人の印象論にすぎませんけどね。

はい。ということで、いちおう、曲の終わり部分まで来ました。
いかがでしたか。
ここで終わっても良いのですが。

深読み、おまけ

ええと、深読み、とタイトルに書いたので、
余分な解釈を3つ、更に付け足したいと思います。

1つ目、哀愁が感じられるサビのメロディライン…と思いません?
ここまでの道のりが平坦ではなかったことを示すように聞こえます。
喜びいっぱいのデビュー曲とは違ってて、それも、素敵です。

2つ目、2023年5-6月というこのタイミングでの新曲。
BBC報道を発端とする事務所スキャンダルの真っ最中です。
が、そんなの関係ない、と言わんばかりに
彼らは「変化し続ける」、先に進む、と新曲を出しています。
事務所は事務所。
彼らは彼ら。
過去にとらわれない、過去に呪縛されない未来志向、と解釈しました。
この姿勢、ぜひ応援したいです。

最後3つ目。Moving Piecesというタイトル。
Pieceという語を上では「かけら」と訳しましたけれど
要素、部品、という意味のほかに、
音楽作品、曲、というような意味もある語です。
動き続ける音楽作品、変わり続ける曲、という意味にとれば
さまざまなヴァリエーションをこれから出してくるのでは?という
期待も、できる曲名です。

以上です。
長文、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

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