コロナ下でシェアハウスの解散を撤回した話、意識の「揺らぎ」について

※内田勉さん主催のブログリレー「#新型コロナ時代のシェアハウス」の第12日目の記事です。
※有料設定ですが、全文読めます。頂いたお金はシェアハウス運営資金に当てられます。今運営がとってもヤバいのでお金ください(直球)

どうも、イベント駆動型シェアハウス「浅草橋ブレッドボード」管理人のみくです。アドベントカレンダー形式のものに参加したのは初めてです。ホントは6/15に書く予定でしたが、都合により前倒しになったために当日朝泣きながら書いてます。それもこれも住人募集のためなんだからね!(後述します)

今回は外から来られる方もいると思うので「浅草橋ブレッドボード」というシェアハウスを簡単に説明しますと、30畳のリビングスペースや駅徒歩1分の利便性の良さなど活かして、他ではやっていない小規模なイベントを誰でも打てるようにすることをコンセプトにしたシェアハウスになります。イベントをつくるという行為を一種の実験とみなし、参加者の反応を見ながら自分の脳内仮説を検証することで、自分の知識を深めたりさっきまで他人だった人と深く分かり合ったりして人生を楽しくドリブンさせていきましょう、ってことでイベント駆動型(Event-Driven)シェアハウスと名乗り、住人やここを訪れる人が多様なイベントをつくったりなんやりで、そんなことをもう6年もやってるシェアハウスになります。浅草橋のほか長野県の塩尻市というところにも分家があったり、最近はもう一つ計画していたりして、そろそろライフワークから脱却する必要があるのかな、とも思っています。

さて、今回は新型コロナ時代のシェアハウスというお題なんですが、いや今ここだから言えますけど、最初はコロナなんてシェアハウスにはさっぱり関係ないことだと思ってたんですよ、正直。私たちが住んでいる浅草橋ってのは東京でも密な方のエリアだと思うんですけど、周りの飲食店が閉まり始めたり、リモートワークに慣れなきゃいけない人もいたりして大変だねーと完全に他人事ぶっかましてたんですが、次々と予約キャンセルになるイベント、一向に埋まらないカレンダー、とどめは「当然だと思うけど、シェアハウスに不特定多数が集まる状況はシャットアウトしてるよな?」という親からのLINE。

そこで初めて分かったんですよ、うちイベント業だったんだって。

いや、イベントからの収益でシェアハウスの運営費を賄ってるわけではないんですけど、多少の光熱費や水道代やら公益費の足しになってたり、イベントで余ったご飯やお酒などを有効活用したり、イベントがあることがある種のインフラになっていた私たちとしてはイベントが止まることは死活問題、運転資金がガシガシ減っていくし、そもそもイベント出来なかったらわざわざ男同士で顔突き合わせて住む理由なくね?という感じで私たちやシェアハウスの存在意義も揺るがすどったんばったん大騒ぎな訳です。

ただね、コロナ前くらいから仕事でいろいろあって持病の双極性障害が発現し、またコロナ中に外出が出来なかったりモノが手に入らないストレスが重なり、なんか一人でいることが無性に辛くなってしまった時があって、それでも、自分の他に住人がいてくれたことで助かった部分がすごく多かったんですね。それは自分が外に出られない時も誰かが買い物に行ってくれるとか、ゴミ出してくれるとか、そういうインフラ的な助けがあるということももちろんそうなんだけど、もっとこう、そこにいてくれるだけで安心するような何かがあったなって思っていて。

そういうことがあったので、もともとこのシェアハウスは資金面を理由に5月末に解散する予定だったんですけど、「自分の他にもきっとこういう人はどこかにいて、この厳しい状況の中、もしかしたらここが宿り木になりえるかもしれない」との思いから、一旦解散を撤回、住人募集を再開し、存続の可能性を探っているところです。

もちろんアフターコロナにおいて「イベントをやりやすくする」というコンセプトが立ち行かなくなる可能性はあります。というか十中八九そうなると思います。それこそ8日目の記事でホリィ・セン氏の言う通り、「非日常=ハレではなく、当たり前の日常生活=ケを肯定する論理」を紡いでいく必要があるのだと思います(解釈が違ったらゴメンナサイ)。

ただ、私としてはその、ハレからケ、に意識が揺らいでいくことこそ、シェアハウスをやっていて本当に面白いところであり、その面白さというのをもっといろんな人と共有したいな、と今は思っています。

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そんな適当な管理人のシェアハウスですが、なんと住人を募集しています。6月中旬までに集まらなかったら解散です(マジ)。さらに存続したとしても私は7月末で管理人を降ります(これもマジ)。生活の中にイベントがある暮らしにご興味がありましたらマジで早急に連絡ください。リビング住人、半住人、カップル入居などなんでも相談ベースでどうぞ(一応入居審査あります)。詳しくは下記colishをご覧ください。

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キラキラしたコンセプトを掲げたシェアハウスがなんとなく日常に飲まれていく話、というのはサークル「アレ★Club」発行のノンジャンル同人誌「アレ vol.3」「浅草橋ブレッドボードのこれまでとこれから」という題で書いたと思うんで、読んでください!委託先はこちらです!Kindle Unlimited でも読めます!

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