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【連載してみよう】もしあの時生成AIがあったら?#2「ラプラスの告げ口」第1話

生成AIで描く歴史小説第2弾!!

生成AIで描く歴史小説の第2弾を作成しました。
今回はChatGPTではなく、Google AI Studioから利用できるGemini 1.5 Proさんが作者です。
同じプロンプトでGPT-4oとGemini 1.5 Proで試してみましたが、使ってみての感想としては、GPT-4oよりもいかにも小説!という文章を生成してくれますね。ちょっとした素人のラノベとしては十分なクオリティではないでしょうか。
それでは歴史の一端に触れていきましょう(笑)

本編スタート

1989年11月、ベルリンは凍てつくような寒さに包まれていた。ブランデンブルク門を見上げるギュンター・シャボウスキーの顔色は、鉛色の空の下、更に青白く見えた。

「どうすれば…」

彼の呟きは、冷たい風に掻き消され、誰の耳にも届かない。だが、その苦悩は、彼自身の胸に重くのしかかっていた。東ドイツ統一社会主義党書記長エーリッヒ・ホーネッカーの忠実な側近として、長年、国家の安定に尽力してきたシャボウスキー。しかし今、彼の目の前の社会主義ドイツ共和国、通称DDRは、崩壊の危機に瀕していた。

経済は停滞し、国民の不満は日増しに高まっている。東ベルリンから西側への亡命者は後を絶たず、「旅行の自由化」を求めるデモは、日に日にその規模を拡大していた。

「もはや、現状維持は不可能だ…」

そう、シャボウスキーは感じていた。だが、一体どうすればこの国を救えるというのか。ソ連からの圧力は強まるばかりで、国民の声に耳を傾れる余裕などどこにもない。

「ラプラス…貴様なら、どうする?」

行き詰まる思考の中で、彼は独りごちた。その視線の先には、黒く光るブリーフケースが置かれている。中には、東ドイツ政府が極秘裏に開発した、最新鋭の生成AI「ラプラス」が眠っていた。

「ラプラス」は、膨大なデータと高度な分析能力を駆使し、未来予測すら可能にするという、まさに禁断の果実。シャボウスキーは、党の中枢にありながら、この「ラプラス」の存在を知る数少ない人物の一人だった。

「現状を打開し、この国を救う方法を…教えてくれ…」

彼は、祈るような気持ちで「ラプラス」に問いかけた。ブリーフケースを開け、内部に設置されたキーボードに、震える指で質問を入力する。

「東ドイツが生き残るためには、どうすれば良いのか?」

数秒後、「ラプラス」は、冷酷なまでに論理的な答えを返してきた。

「…壁を解放せよ。ただし、完全な崩壊は避けられない」

その答えに、シャボウスキーは息を呑んだ。

「壁を…解放するだと…?」

あとがき

今回はここまでです。実はGeminiでは、複数に分けて出力してくれまして、最終的に6,000文字を超える大作になりました(笑)
そのため何度かに分けて記事にしていきたいと思います。ぜひお付き合いください

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