Japanese style*お茶の稽古
金平糖のふりだし
先生は私たちがお茶席に呼ばれた時に困らないようにと、お菓子で作法が必要な物をお稽古の時に出してくださいます。
今回はコンペイトウの振り出し。
懐紙の上に蓋を置いて、くるくるくるとガラスの器(振り出しといいます)を両手でそっと回転させると小さい口から金平糖がコロンコロンと出てきます。
3個か5個の奇数個出てくるといいんだけど、勢い余って6個出てきてちょっと焦ると、
「よかよ、6個食べんしゃい」と笑って言ってくださる。
今日はアカメガシワの葉っぱを水指しの蓋に見立てた葉蓋の手前の薄茶をお稽古しました。(写真は濃茶のあとのものですが)
最近の若者は想像力が貧弱だとよく言われるみたいだけど、お茶を習うといいと思う。
「見立て」なんて、そこに無いのに何かに見立てて想像の世界で空間を感じさせたり、野にある時よりもまるで野を感じさせるように設えを考えたり、今日なんかは振り出しに入ったコンペイトウを見ただけで、織田信長の南蛮好みのお城の部屋にタイムスリップした気がするくらい。
時空を超えてイメージするのもまた楽し。
ちなみに、コンペイトウのガラスの振り出しに合わせて香合もガラスのものになっていました。
とても涼しげ。
一服の清涼のある時間、この時間を毎週確保するのはとても大変なことだけど、この時間があるのと無いのでは、仕事やプライベートでの余裕がだいぶ変わってくるので、飽きずに足繁く稽古に通っている次第。
ヒカル