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神田川と左衛門橋

スローリー余話
川と橋と美味しいもの#8

JR浅草橋駅からほど近い神田川に架かる「左衛門橋」は1876(明治8)年に架橋、その後1930(昭和5)年に震災復興事業の一環として現在のような鋼橋になったといいます。

浅草橋より左衛門橋を臨む。手前のピンクの屋形船は『三浦屋』さん

橋の名称は北側に洒井左衛門尉の屋敷があったことに由来し「千代田区景観まちづくり重要物件」にも指定されている歴史的な価値を持つ橋として同区の観光スポットとしても紹介されています。

浅草橋から左衛門橋方面(昭和32年)写真提供:中央区立京橋図書館

また、このあたりには夏に向けて忙しくなる屋形船の船宿さんが並んでおり『東京Slowly² vol.3』で取材させていただいた『屋形船 三浦屋』さんは『左衛門橋』のひとつ下流『浅草橋』にあります。
(以下『東京Slowly² vol.3』最新号より)

街で80年以上愛されてきた手づくり中華

鳳凰軒

ラーメン、春巻き、焼売、いずれも王道の美味しさ

戦後まもなく馬喰町に移転開業した際に命名した『鳳凰(おおとり)軒』。名前の由来は初代が奉公した「鳳軒」に由来するという。代々受け継がれているのは“手づくりの美味しさ”、お店で使う中華麺や餃子の皮などつくれるものは全て“店内製造”。他には真似できない伝統の中華である。小麦粉などの材料へのこだわりもお店の信条。素材を選び、生地を捏ね、麺をうち、出汁を丁寧にとる。80年以上くりかえしてきた美味しさは、近隣で働く人や住民にとって代わりが見つからない“私たちの街中華”なのだ。英国植民地時代の香港の茶寮をイメージした上品な店内では家族経営で丁寧につくられた中華がいただける馬喰町の“街中華”だ。

ご主人の熊倉一郎さんとお母さま

鳳凰軒
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2-5-7
03-3661-1987
営業時間:11:00-20:30L.O.(土14:00L.O.)
定休日:日・祝