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2022年11月のフィリピン経済ニュースまとめと株式マーケット振り返り

どうもshoheybeatzです。

2022年も11月が終わり、残り1ヶ月となりました。

今年フィリピンの株式市場は世界中のマーケットと同じようにウクライナ戦争やインフレの影響で低迷していた時期が長く、私自身個別株は8月以降10月までノーポジションでした。

しかし9月末に直近高値から20%下落することを意味するベア・マーケットに入りし10 月3日につけた安値5,​​699から反発し、上昇トレンドに切り替わってたった2ヵ月で15.9%も上昇しました。
 

今回は11月のフィリピン株式マーケットの振り返りと11月までの経済成長、為替、インフレ、金融政策について現状の確認をしたいと思います。

フィリピン経済

フィリピンのGDPは2022 年第 3 四半期に市場コンセンサス予想の6.3%を上回る7.6%上昇し、激しいコスト圧力と高金利にもかかわらず堅調です。

一方、政府支出は急激に減少し、5 四半期で最低の伸びとなったものの商品価格の高騰とペソ安により、輸出が13.1%、輸入が17.3%増加し、ほかにも農業、産業、サービスすべての主要セクターで成長が見られました。   

対米ドルペソ 

フィリピン・ペソは、FRBが11月に75ベーシスポイントの利上げを行った後、利上げを「縮小」を示唆したことでドルが下落。これにより9 月 28 日の2 年ぶりの安値から毎週 1% のリターンを記録し 3.3%上昇しました。

今後も第4四半期に期待される送金の増加や季節的な輸出売上高の増加により、数週間米ドルに対してペソが上昇を続けると予想されています。
 

インフレ

フィリピンの年間インフレ率は、2022 年 8 月の 6.9% から 2022 年 10 月には 7.7% に上昇し、市場予測の 7.1% を上回りました。

これは 2008 年 12 月以来の最高値であるものの、BSPの月間目標である 7.1% から 7.9% に収まっていることからマーケットにポジティブな反応をして株価が上昇しました。
 
 

政策金利

BSPは、インフレへの対処とペソ下落を防ぐため2022年11月17日にフィリピンの政策金利を75bps引き上げ5%となりました。

今回の利上げは今年6回連続の利上げとなり、Medalla総裁が今月初め、FRBの動きに合わせて75bpsの利上げを支持すると述べ、今後もBSPは中期的な目標であるインフレ率2%から4%に抑えるまで利上げを継続すると発言をしています。
 

 

フィリピン株式市場

先週、そのMedalla総裁は今後FRBが利上げを実際に減速したとしても、BSPは利上げを継続するとしたものの、概ねFRBとBSPの大幅な利上げは完了したと述べています。

フィリピン株式指数PSEiはこのBSP総裁のコメントを受けて、先週6,500のレジスタンスレベルをついに突破し、6,607まで上昇して10 月3日につけた安値5,​​699 から1ヵ月で15.9%上昇しました。

各社のアナリストたちも経済の再開に伴う企業業績の拡大により、年末から来年の始めには7600レベルに回復するだろという見方をしています。


まとめ

2022年11月に発表されたフィリピンのGDP、為替、インフレ、そして金利引き上げすべてがプラスの材料となり株式マーケットが上昇しました。

今後12月の年末から来年にかけてもこの上昇は継続するという見方をしています。


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