フィリピンでもワクチン接種開始!この先期待で上がる業種、銘柄を考察
どうもshoheybeatzです。
フィリピンでもようやく今月からワクチンの接種が始まるようです。
優先的に医療従事者へ配られるようですが、フィリピン政府は年末までに7000万人が予防接種を受けられるようにすると発表しています。
日本や米国ならまだしも、フィリピンはまだ先かなーと思ってたんですが、
ワクチン接種が始まることで、やはり気になるのはフィリピンのマーケットへの影響です。
「年末までに・・」とは言ってますが、マーケットは「期待で上がる」というのが常です。
今はかなり割安になっている銘柄も少し早い段階での上昇も考えられます。
なので今回はワクチンの接種によりポストコロナ期待で上がる業種や銘柄について考察してみたいと思います。
レストラン
何と言っても、今一番打撃受けてる業種の一つがレストランなどのサービスだと思います。
フィリピンの各地で行われている段階的なコミュニティ隔離やソーシャルディスタンスでレストラン内での食事人数も限られてますし、昨年からかなりの店舗が閉店しています。
ポストコロナでまず恩恵を受けるのはレストランなどのサービス業ではないかなと思います。
その中でもとくに注目しているのがJollibee Food Corporation(JFC)です。
2月15日に発表された2020年の連結決算では、政府が出しているコロナ対策の外出制限や移動規制の影響により114億9500万ペソ(約251億円)の大赤字を記録しました。
しかし2021年度は北米、中国、ベトナムに400店舗を新規開設予定で、国内も順調な回復を見込んでいるようです。
しかもJFCはフィリピンで吉野家を50店舗オープン予定で、今後目が離せない企業でもあります。
また、Shakey's Pizza Asia Ventures(pizza)やMax's Group Inc(MAXS)、マクドナルドフィリピンのAlliance Global Group(AGI)などのファーストフードレストランも同様に狙い目だと思います。
ショッピングモール(不動産)
モールもコロナで大打撃を受けている業種の一つです。
フィリピンではコロナの前は年中モールに人が溢れていましたが、昨年はクリスマスやお正月ですらほとんど人が入っていませんでした。
SM財閥グループのSM Prime Holdings(SMPH)やJGサミットのRobinsons Land(RLC)、Megaworld Corporation(MEG)などショッピングモールの開発、運営をしている不動産会社はワクチンの期待で上がる銘柄で間違いありません。
とくにSM PRIME Holdingsは先日15日のプレスリリースで2020年度のモールの利益が2019年と比較して59%減少したと発表しました。
しかしこのパンデミックの間にミンダナオにモールを2つオープンするなどビジネスの拡大を行っており、住宅及び商業用不動産事業は増収を記録しています。
不動産投資信託(REIT)
昨年フィリピン初の不動産投資信託(REIT)として上場しまAREITはAyala財閥グループのAyala Land傘下で、マニラにオフィスビルをいくつか所有しています。
コロナ前までマニラの不動産価値の上昇率は世界トップでした。(詳しくは過去の記事を参照してください)
2021年はコロナの影響でマニラのオフィススペースの空室率が2003年以降最高の12.5%になると予想されています。
またリートは配当利回りが高いので、上がる前にぜひ買っておきたいと思います。
銀行
先日のフィリピン中央銀行の発表によると、フィリピンの銀行業界全体の収益は、4年ぶりの低水準に落ち込み、前年の記録的な2,306億7,000万ペソから、昨年は32.8%減少して1549.6億ペソとなりました。
またフィリピンの大手銀行からの貸し付けも2020年の最終月に前年比0.7%減の9.2兆ペソで、2006年9月以来初のマイナスとなりました。
ほとんどの大手銀行はこのコロナにより大きな損失を出していますので、株価もかなり割安になっています。
BDOユニバンクはSM財閥グループの銀行で、フィリピンで資本金が第1位の銀行ですが、2020年3月以降、株価は低迷しています。
あとはAyala系の銀行Bank of Philippine Island(BPI)やGT Capital傘下のMetropolitan Bank(MBT)などもあります。
高速道路管理会社
Metro Pacific Investment(MPI)は主にインフラ開発、高速道路管理や物流、病院、電気、下水道管理などを行なっている持ち株会社です。
現在フィリピン各地で行われているコミュニティ隔離により人の移動に制限がかかっています。
しかしより多くの人がワクチン接種することで、隔離処置が緩和され、人の行き来が活発になり高速道路の利用が増えると思います。
航空会社
フィリピン問わず、航空会社は世界的にコロナの影響を受けて大きな損失を出しています。
JG Summitグループのセブパシフィック航空もそんな航空会社の一つです。
2019年9ヶ月の67億7000ペソの黒字から2020年同時期で146億9000万ペソの赤字でした。
同社は3月3日から129億ペソの株式売却を予定しています。
リゾート&カジノ
フィリピンの観光業は航空と並びとくに大打撃を受け現在も厳しい状況になっています。
リゾートホテルやカジノを経営しているBloomberry Resorts corporationも第3四半期を25億の赤字を計上しています。
まとめ
フィリピンでもワクチン接種がスタートしました。
優先的に医療従事者から配布されるようですが、2021年は7000万人を目標にワクチン接種を行うとフィリピン政府が発表しています。
しかし株価は実体経済より期待で上がりますので、今後ワクチン関連の新しい情報が出てくると、今コロナの影響で割安になっている株が上がり出すと思われます。
そこで今回ご紹介した企業のようなフィリピンのブルーチップ(優良)株も今現在はかなり割安になっていますので、ぜひどこかのタイミングで狙っていきたいと思っています。
(なお、今回ご紹介したのは全て初心者の個人的な意見ですので、ご注意ください)
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