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PNX、チェルシー、DITO、PHリゾートを所有するフィリピンのビジネスマン、デニス・ウイとは?


どうもshoheybeatzです。
最近、DITOテレコム関連のニュースがあまり出てこなくなりました。

しかしDITOのCEOであるデニス・ウィは他にも多数企業を所有していて、話題がつきません。


その中でデニス・ウィが所有しているフィリピン証券取引所に上場している企業はPh Resort group Holding Corporation(PHR)、Phoenix Petroleum Philippines, Inc(PNX)、Chelsea Logistics Holdings Corporation(C)です。

実はこの他に2GO Group Incというフェリーや貨物船を運行する企業も所有していたのですが、今年3月にSMインベストメンツ(SM)に売却したことで話題になりました。

今回はDITOテレコムのCEOであるフィリピンの大物ビジネスマン、デニス・ウィとは何者なのか?
 

今回はフィリピンの億万長者デニス・ウィと彼が所有している企業について調べてみました。

Dennis Ang Uy(デニス・ウィ)とは?

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出典: Wikipedia Dennis Uy

Dennis Ang Uy(デニス・アン・ウィ)
は1973年9月26日生まれ、フィリピン南部にあるミンダナオ島ダバオ市出身の中国系フィリピン人のビジネスマンで、Udenna Corporationの創設者です。 

フィリピンのダバオ市に拠点を置くUdenna Group は、設立当初は主に石油と海運業界に携わっていましたが、その後多角化して不動産や電気通信などの他の業界に携わるようになりました。

Udenna Group of Companiesは非上場企業ですが、その子会社には、Phoenix Petroleum (51.4%)、Chelsea Logistics (70%) 、Enderun Colleges Inc. (100%) 、Dito Telecommunity (35%) PH Resorts Group、Eight-8-Ate Holdings, Inc、Udenna Infrastructure Corporation、Atok Big Wedge Inc. (20%)があります。


なお、ウィはロドリゴ・ドゥテルテ大統領の親友であり、2016 年の選挙運動の支持者です。現在発表されている資産は6 億 5000 万ドルで、2020 年 9 月のフィリピン長者番付リストで第 1 位にランクされています。

それではウィが創立したUdenna Group of Companiesの子会社でフィリピン証券取引所に上場されている企業を紹介したいと思います。

Phoenix Petroleum (PNX)


フェニックス・ペトロリアム(PNX) は 2002 年 5 月 8 日に設立され、現在、卸売および小売ベースでの石油製品のマーケティングおよび流通、ならびにガソリンスタンド、石油貯蔵所、貯蔵施設および関連サービスの運営に従事しています。

簡単に言えばPhenix(フェニックス)という名前のガソリンスタンドを経営している会社で2019年時点で650箇所のサービスステーションがあります。

ちなみに子会社にはなんと、フィリピン・ファミリーマートのフランチャイズ権利を持っているPhilippine Familymart CVS, Inc.もあり、現在フィリピンには72の店舗があります。

なお、2019 年に 14 億 9,400 万ペソの利益を計上していますが、需要と石油価格が世界中で急落した 影響にもかかわらず、2020年に6300万ペソの純利益を計上したと発表した。

2021年の第1四半期の決算では1億2100万ペソの純利益を計上し、同時期の3億8630万ペソの損失を覆しました。

現在フェニックス・ペトロリアムは、中国のCNOOC Gas and Powerとフィリピン国営石油会社と提携しフィリピンに20億ドルの液化天然ガスハブを建設することを計画しています。

そのPNXの現在の株価はというと、5月21日に親会社であるUdenna Corporationがフィリピン盤シェルであるShell Petroleum NV の 45% の株式を取得したことを受けて上昇し、現在8.04ペソです。

Chelsea Logistics and Infrastructure Holdings Corp. (C)

チェルシー・ロジスティックス・アンド・インフラストラクチャー・ホールディングス (C)は100%子会社を通じて、海運輸送事業に従事している持ち株会社です。

2019年10月にセブ、バタンガス、カラパン、オルモック、バコロド、イロイロ、タグビラランで高速船の運航に従事する海運会社、スーパーキャット高速フェリー会社を買収しました。

2021年3月まで同じく海運事業を行なっている2GO groupを所有していましたが、現在はフィリピンの大財閥であるSMグループへ売却しました。

2020年に33億1,000万ペソの帰属純損失を報告しましたが、前年同期の損失は8億3,176 万ペソでした。

 2020年の売上高は34.12%減の46億8000万ペソで貨物収入は21.99%減の21億ペソ、タンカー収入は41.25%減の11億7000万ペソ、航路収入は64.79%減の5億100万ペソでした。

同社のロジスティクス事業の収益は3億6,800万ペソで推移し、タグボート部門の収益は3億3,800万ペソから3.85%増の3億5,100万ペソでした。

2020年よりコロナの感染拡大とウイルスを封じ込めるために政府が講じた措置により、海運業に悪影響を及ぼしました。

とくに2 回の強化されたコミュニティ検疫 (ECQ) により貨物量が大幅に減少。

制限の段階的な解除により、グループの運営はわずかに改善されましたが、パンデミック前の運用結果からはまだほど遠いようです。

Dito Telecommunity (DITO) 

DITO Telecommunity Corp. は、2021年3月8日の商用サービスの開始から2か月あまりを経て、電気通信業界で国内第3位の大手企業であり、マニラ首都圏の 16 の都市と 1 つの自治体に到達しました。 

2021年6月1日の時点で、DITOはすでに100の都市と地方自治体に存在し、2,900万人のフィリピン人をカバーする全国の3,000 以上の店舗で利用できます。

DITOの株価は今年2月に最高値19.0ペソに達した後、現在は9.6ベソです。

DITOに限らずUdenna Corporation傘下企業は、デニス・ウィのニュースが出るたびに少なからず株価にも影響します。

DITOについては過去の記事をお読みください。(リンクは一番下です)

PH Resorts Group (PHR)


PHリゾーツ・グループ・ホールディングス株式会社 (PHR)はUdenna Groupのゲームおよびホスピタリティ部門の持株会社です。

子会社のPH Traveiがセブ島マクタンにあるエメラルド ベイ統合観光リゾートのデベロッパーである LapuLapu Leisure, Inc. の所有権を保有しており、2022年3月にソフトオープンを予定しています。

Clark Grand Leisure Corp.はクラークにあるフリーポート・ゾーン内の総合カジノ、ホテル、エンターテイメント・コンプレックスの開発と運営を行なっています。

また、Donatela Hotel Panglao Corpは、ボホール島パングラオにあるドナテラリゾート & サンクチュアリのオーナーです。

なお同社はCalapan Equity Venturesという名前でしたが2018年にウィーが買収し、昨年Ph Resort Groupとして再上場しました。

Ph Resortの株価は2021年1月7日に最高値3.63でに達しましたが、現在1.93でクローズしています。

まとめ

DITOテレコムのCEOであるデニス・ウィは、フィリピンのビジネス界の大物です。

ドゥテルテ大統領の友人であり、支持者でもあります。

その彼がDITOテレコム、Phoenix Petroleum、Chelsea Logistic、Ph Resortなどフィリピン証券取引所に上場している企業を所有しており、今後もフィリピンマーケットを賑わすキーマンです。

彼の所有している企業は、ほとんどが2020年はコロナにより大きな利益を上げていませんが、今後経済が再開するにつれて、成長していくこと間違いなしの企業ですので、注目されています。




DITOテレコムに関する過去の記事はこちら↓

記事の元ネタ;



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