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【フィリピン株アノマリー投資】1年を通して○月が1番株価が上がる!?


どうもshoheyです。

みなさん、

Sell in May
(5月に売れ)



という、言葉をご存知でしょうか?

米国株を取り引きしている人は、聞いたことがあると思いますが、

アノマリー投資という、一種の投資の考えに基づいている格言なんですが、

果たして、フィリピン株にもあるんでしょうか?


調べてみたところ、

ありました!

フィリピン株のアノマリー、それはどんなものかと言うと、

『January Effect !』

直訳すると、『一月の効果』になりますが、一体何のことなのか、さっぱりわかりませんよね?

他にもweekend effect(週末の効果)monthly effect(月間の効果)と呼ばれるものがあるようなのですが、効果、効果って何?って感じですよね。

そこで今回はフィリピンのアノマリーである『January Effect 』について、

フィリピンの私立大学最高峰と言われる、

日本で言えば早稲田、慶応大学にあたるマニラのデ・ラサール大学から出されている研究論文、

On the existence of Calender Anomalies and Persistance in the Daily Return of PSEi(PSEインデックスの日々のリターンにおけるカレンダーアノマリーと継続性の存在)』から引用してご紹介させて頂きます。

アノマリーとは? 

米国株をやられている方であれば「Sell in May(5月に売れ)」という言葉を聞いたことがあると思いますが、

Anomaly(アノマリー)と呼ばれるものです。

どう言う意味かと言うと、大和証券の金融・証券用語解説によると、下記の様に説明されています。

理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のこと。

相場格言として伝えられているものが数多くあります。一般的には、いわゆる法則や理論から合理的な説明ができない現象を「アノマリー」といいます。

まぁ、言ってみれば理屈はよくわからないけど、よくあたる格言のこと、フィーリングってやつですね。

こう言うアノマリーに基づいて投資をやっている人は意外にもいるようで、実際にそういう投資方法をアノマリー投資と言うようです。

で、冒頭のSell in May(5月に株を売れ)というのはどういう意味かと言いますと、

この言葉には続きがあり、

「5月に株を売り9月まで相場に戻ってくるな」ということです。

これは6月から8月まで調整局面に入りやすいためであるようで、


実際に過去のデータでも、だいたい1月から4月にかけて上昇し、6月頃から9月ころまで調整が入り、10月ごろから年末にかけて再び上昇する傾向にあるようで、必ずしも迷信という言葉で終わらせられないところがあります。

もちろん、毎年同じようにはならないとしても、高い確率でそうなっていて、何故かはわからないけど、よく当たるので多くの投資家が信じている言葉です。

結局のところ、株価の動きというのは、投資家の心理が表れている結果とも言えるため、

それが真実かどうかは別として、多くの投資家が5月に売れば、結果的に相場が下がるということなのでしょう。

では、そんなアノマリーですが、フィリピン株にもあるのか調べてみたところ、どうやらあるようです。

次に実際にあるフィリピンのアノマリーを、過去のデータをもとに見てみました。

フィリピン株のアノマリーは?

それでは次にフィリピン株のアノマリーをご紹介したいと思いますが、

なんとフィリピンの私立大学で最高峰と言われる、デ・ラサール大学からフィリピンのアノマリーについて、

過去26年間のフィリピンの株価指数であるPSEインデックスのチャートをもとにリサーチした論文がネットで公表されてます。

その中でもとくに「January Effect」というアノマリーがあります。

この アノマリーはTurn-of the-year effect(年の代わり目の効果)とも呼ばれるそうなのですが、

簡単に言えば、1年の中で1月にもっとも株価が上がるというアノマリーで、

一部の投資家は12月の最後の週から1月の最初の2週間までマーケットへエントリーする投資戦略として使っているとのことです。

その検証としてPSEインデックスの1991年から2017年まで26年間のデータもとにしていて、下のグラフは12月の最終週から1月の10取引日のリターン率を表していますが、リターン率がマイナスだったのはたった5回だけで、リターン率は-11.4945%から13.5153%の間で推移し、平均は3.2712%だったようです。

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月別で見るとさらにわかりやすく、1年を通してもっともリターン率が高かったのが12、1月で、逆に8月が-3.5898%でもっとも低かったという結果でした。

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よく株のニュースで8月のことをGhost month(ゴーストマンス)、幽霊の月と言っているのを見たことがありますが、ここからきているんだと納得がいきました。

ちなみに、このデータは2017年までのものですが、2018年から2020年までの3年間を見てみると、コロナショックがあった2020年3月を除けば2018は最も株価が高かったのが1月で、低かったのが10月と11月にダブルボトムをつけ、2019年は7月がもっとも高く、10月が低い結果でした。

コロナショック後は、2021年1月が最高値を出していて、グラフの通り、3月、6月と8月に大きな下落がありました。

そう考えてみると今月は少し厳しい月になると言えますが、同時に来月10月に株価が上がる可能性もあります。

でもなぜ12月末から1月初めに株価が上がるのか、よく考えたら、

12月と1月はクリスマスと正月があり宗教的にも重要な月で、家族親戚が集まってパーティーをします。

企業が13か月ボーナスを払うことが義務つけられているフィリピンでたいていこの時期にボーナスがでますので、モールや通販も一斉にバーゲンセールを行いますから、1年でもっとも収益が出る季節と言えるでしょう。

アノマリーからわかることは?

January Effect(1月の株価が高い)がいかに確率が高い話なのかがわかりました。

では私たち投資家はどうすれば良いのでしょうか?

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2021年9月15日現在のPSEインデックスを見てみると、ゴーストマンスと呼ばれる8月はたしかに株価が6200まで下がり、そこから徐々に上がってきていて、ここ数日はマイナスでクローズしています。

まだ9月中旬ですから、これから10月、11月と3カ月近くあることを踏まえてこのアノマリーに基づくとさらにここから株価が上昇するということになります。(ただし、9月と11月にちょっと下がりますが)

アナリストの中には2021年末は7400レベルに到達すると楽観的に考えている人もいるようですが、2020年12月末から年始にかかてそのレベルにあったことを考えると決して不可能な数字ではないと言えます。

そうなると、アノマリーのJanuary Effectになる可能性はまんざらではない気がしてきます。

もちろん、アノマリーは絶対ではありません。

必ずそうなるのいうわけではありませんが、一部の投資家は信じていて

実際過去のチャートを見ても高確率で12月、1月に高値をつけるのであれば、毎年ゴーストマンスの8月に仕込んでおいて、年末から年始にかけて高値で売る。

さらに1月に底をついてからまた再エントリーする、ということができると思います。


まとめ

Sell in Mayという有名なアノマリーがありますが、フィリピン株にもアノマリーが存在します。

フィリピン株の場合、January Effectという格言があり、それによると12月の最終週から1月の10日ころまでが1年を通して株価が上昇すると信じられています。

逆に8月がもっとも株価が下がると言われていてGhost Month(ゴーストマンス)と呼ばれていて、実際過去のチャートを見ても明らかです。

それを踏まえると、8月に安値で仕込んでおいて、12月から1月にかけて高値をつけたところで売るというのが最高のシナリオになりますが、

あくまでアノマリーはアノマリーです。投資に絶対はありません。ですので、結局のところ

信じるか信じないかは、あなた次第です!


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最後までお読みいただきありがとうございます。

おかげさまで、ブログをはじめて9カ月で1万PV達成できました。これからも『フィリピン株投資ビギナーズ』をよろしくおねがいします。

なお、フィリピンの生活やフィリピン株について質問や疑問、

それに「こんな記事書いてほしい」などありましたら、

私もビギナーですのわからなければ調べて、可能な限りお答えさせて頂きますので、ぜひコメントお願いします。



引用:

金融・証券用語解説 [アノマリー]

https://www.daiwa.jp/glossary/YST0032.html

Kristine Joy E. Carpio ‐De La Salle University, Manila, Philippines

On the existence of Calender Anomalies and Persistance in the Daily Return of PSEi

http://dlsu-ber.com/wp-content/uploads/2018/09/3carpio-092218.pdf





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