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春のお彼岸に

昨日の土曜日からお彼岸入り。桜の開花が早まったことも重なり、かなりの人出が予想されたけれど、初日はあいにくの肌寒い雨の一日。職場である鎌倉の霊園では拍子抜けの閑古鳥が鳴いた。そのぶん快晴の日曜日はいっきにラッシュ。途中の道路も渋滞、園内も賑わった。この日、甥っ子はバンコクへと旅に出たが、成田空港は空前の混み合いと驚きのLINEを送ってきた。いよいよかつての日常が本格的に戻ってきたようだ。相変わらずのマスク姿を除いて。

佃島の家族と墓前に集い、祖父、母、弟に花を手向けた。そばの立派なソメイヨシノも花開き、春の青空と華々しさのもと、温かなひとときを共有。あと、どれくらいこんな時間を過ごせるのだろうか、と甥っ子、姪っ子の姿を眺めながら思う。

参拝後は恒例の昼会食を「葉山鳥ぎん本店」にて楽しんだ。店に着いたのは開店直後といういちばん混むタイミング。外で1時間以上待って入店。いやはや、これほどまで人気が戻ってきたのかと人の動きを実感した。

釜飯が蒸し上がるまで焼き鳥と生ビール。

安定の美味しさに心酔う。

番組終了となる『タモリ倶楽部』を制作する甥っ子から最新の裏舞台を聴いて盛り上がる。

眩いほど輝く外の緑と暖色光に彩られる室内。葉山木古庭らしい景色になごみ、ゆったりくつろげるこの店の雰囲気には毎度惹かれる。

そうして釜飯が絶妙な間でサーヴ。上品な味付けにまたまた、深く満たされた。東京の『鳥ぎん』より控えめな塩気が好み。

桜味のアイスクリームと白玉あんこで幸せに〆。この快楽ランチ、まだまだずっと健やかに堪能できますように。と、祖先に祈る。

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