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ススキをたばねる

世田谷、生活工房でのワークショップで植物の葉を紐にするスキルを学んで、家で復習。教わったコツに沿って庭に茂る月桃の葉を乾燥させたものをよ(撚・縒)って継ぎながら長い紐づくりを楽しんだ。いちおう基本はわかったかな、と満ち足りてからワークショップでは手がけなかった「たばねる(束ねる)」にトライ。

素材は裏庭のススキ。刈って居間の窓辺に吊るして乾燥。新しい畳みたいな佳い香りが室内に漂う。この素っ気ない景色がまたいい感じ。

ススキの葉はフチにノコギリ状の鋭い刃が並んでる。刈り取り時に素手の指を切ってしまったので手袋をしながら数日後に「茅の輪」ならぬ「ススキの輪」づくりに着手。作業じたいは「
よる」よりはるかにシンプル、簡単。草をくるっと丸めて紐で縛るだけ。

生活工房のギャラリーで見かけた、古布を巻きつけるアイデアを拝借し、ぼろぼろの布を活用することにした。

35年前くらいにバリ島ウブドゥのショップ「kuno,kuno」(インドネシア語でアンティークの意味)で入手した花と葉柄の布。あちこち破れて使い途がなく放置していた。

ススキが丸くなるよう結び留めるだけ。ものの数分でリースの出来上がり。布を撚って紐状にすれば、より強度を増すだろうが、ざっくりたばねた佇まいにしたくて、そのまま巻いた。

玄関に吊るして魔除けに。こんなにあっさり出来ちゃうなんて、自作リースに憧れ続けた半生は何だったのかってくらい呆気ない。布留めが綻んだら、ささっと修繕すればよいし、これからはいつでも好きなときに魔除けの輪をつくれるんだから、人生変わったなぁ(笑)。

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