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哀しきナナフシモドキ
平日も週末も4時半には起床する日常。弁当と朝ごはんをつくりに土間キッチンに降りると、さまざまな虫と顔を合わせる。土間と庭がほぼ一体化した農家の作業小屋みたいな空間だから、虫たちは外と内(家)を自由に行き来しているのだ。
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先日はのっそりとスローリィに歩くナナフシモドキと出会った。誤って踏んでしまったら可哀想と思い庭に移してあげた。
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翌朝、土間の引き戸そばで蜘蛛の糸にかかり、生き絶えている姿が眼に入った。
よほど土間に戻りたかったのだろうか。気温25℃がデッドラインという生きもの。あとちょっとのところで外気に晒され最期のときを迎えた。その無念さを想い、心いたんだ。ナナフシモドキかエダナナフシか、今季はよく見かける彼らとこんど土間で会ったら、飼ってみようかな。偽善者めいた行動かもしれないけれど。
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