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春霞のパール富士

満月になると、そわそわしてしまう。相模湾越しに拝む富士山。その山頂に月が落ち消えゆく景色「パール富士」に逢えるかどうか。ときどき、思い立っては「富士山とともに」サイトを覗き、家から近い海岸で観えそうとわかると、天気次第でスポットに向かいたくなる。

昨朝は逗子・披露山公園から拝めそうとのことで、仕事前、少し家を早く出て向かった。月入りは日の出直後のタイミング。ヘヴィな防寒着をまとわなくても大丈夫。だいぶ寒さが緩んできたなぁとしみじみ。

ここを訪ねるのは20数年ぶりだけど、施設や周囲の風景に変化がない。時が止まったよう。

逗子マリーナと江の島を見渡せる展望台で三脚を据える先客は10数名。途中の海岸線から海を見て春霞に富士山が隠れていたから期待はしていなかったけれど、一応90ミリの望遠レンズ『ライカ・マクロエルマー』でスナップ。

皆さんは満月と富士に超望遠レンズで迫っていいたが、自分は引き気味に展望台下の椿も構図にあえて入れてみた。肉眼ではほとんど富士が見えなかったけれど、パール特有の雰囲気は想像の感覚で存分に楽しめた。満ち足りてバイクで10分弱の仕事場へ。都内勤務時代には味わえなかった朝の一興。

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