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ワークマン靴の魔改造

鎌倉「beach dog's cafe」のアバさんこと魚住(ウオズミ)さんは特価セールの売れ残りスニーカーから宝物みたいなセンス良い一足を見いだす名人。そんな敬愛する彼からつい先日、これは安くて良さげみたい、どうかな?と若宮大路の路上で見せてもらったのがワークマンの高耐久シューズ『アクティブハイク』。価格はなんと1,900円である。

リアルツリーという個性的な迷彩グリーン色をまとい、見た目はなかなかの上質感が漂う。試しに履いてみてと勧められ、足を入れるとぴったりとフィットした。サイズは27cmとふだん自分が選ぶ26.5cmより大きいのだが、インソールを敷くとちょうどいい塩梅で足に馴染んだ。佳い物、しかもアバさんセレクトの一品に出会えた高揚感で浮かれた表情を浮かべたぼくに「あとは靴紐だけを変えてみようと考えているんだ」とアレンジの妙まで囁かれたら、真似してたまらなく買いたくなった。その場でスマホ検索すると家から近いワークマンに在庫がありそうとわかり興奮。すぐさま衝動的に取り置き依頼のオンライン手続きをしてしまった。

ノーマルではカーキ色の靴紐が付属しているが、いかにもな無難な組み合わせで地味な雰囲気。このグリーンにはオレンジの紐が合うだろうし、ヴィヴィットな色を差すと、がらりと印象が変わるだろうと北米製のパラコードをamazonで取り寄せた。しかし、ノーマル靴紐の径が約3mmだったから、4mm径(550Lbs)でも通せるのでは、という読みは甘かった。靴紐のループ部内側が起毛していて、あらゆる手段を尽くしてみたが、このパラコードに差し替えることは叶わず愕然。まぁ、造園作業でもパラコードが活躍する場面は多々あるから仕方ないかと軽率な判断を肯定して動揺を収めた。

靴紐交換計画はさらに継続し、リサーチを重ねてこれはという製品に行き着いた。フランス、サロモン社の『クイックレース』である。紐を結ぶ必要がなくスムーズに靴を着脱できる製品で、この手の物はいろんなメーカーが開発、販売しているのだが、デザイン、色、価格とも魅力的なのはコレのみだった。洗練のパーツ造形と佇まい、オレンジに近い赤紐の色合いが気に入り取り寄せたが、いざ靴に装着という段階で困惑した。今度は紐の細さ自体は問題ないはずなのだが、構成パーツの組み立て方が同梱の説明書が簡素すぎて、まるでわからないのだ。

たぶんぼくみたいに戸惑う人は多いだろうと、YouTube先生を頼ったら、わかりやすく手順を解説するleewaylifeさんの神動画を見つけてひと安心。

ふむふむ、やはり取り付けが上手くいかず地獄を見た人たちは少なくないようだ。闇雲に着手しないで正解だった!(笑)

詳細な手順は動画通りに、慎重に進めればOK。ただ、不器用者の自分はleewaylifeさんが不要とした紐通し補助のパイプを活用したし、ピンセットの力も借りた。

小さな穴に紐をぐいっと押し入れ、貫通させるのに動画には無い、先細な精密ピンセットがあるとかなり助かったのだ。

各パーツに紐を通すたびに余計な紐を切って調整するので、途中で実際に履いてフィット具合を確認するのも重要。これを省くと取り返しつかない地獄を見ること必至なので焦らずに。

最難関な紐止めパーツにも無事紐を通せて大成功、やったー! グッと洒落た感じになったようで、leewaylifeさんに深謝です。ちなみに自分もアバさんと同じく通常よりワンサイズ大きい27cmを選び、ワークマンのインソールを追加(ぼくは『マシュマロイン』を選択)で2,000円、さらにサロモン『クイックレース』が880円で計2,800円。せっかくの格安さが少し薄れた気もするが、自己満足は増しまし。魔改造を実行して良かった!

今日は近所で試し履き。オフロードなんかも歩いて足によく馴染ませた。個人的な感想ではホールド感、グリップ力は今一歩。これで都会地での散策や低山のハイキングはやめておいた方がいいかな。造園仕事の帰り、街に寄る用事があるときの履き替え靴として活用するつもり。

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