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BOSCHでなくっちゃ

バイクのタイヤ空気圧は毎月のチェックが大事。と、わかっていても無頓着を繰り返して、パンクに至ってしまった。

空気圧はどんどん下がって行き、燃費の低下やタイヤ自体の摩耗につながる。鎌倉の職場に毎日バイクで通うようになって、いよいよ尻に火がつき、空気圧チェックを日常化しようと決心。容易にバイクのタイヤへ空気を充足できるツールを探し始めたら、リチウムイオンバッテリーで駆動するスタイリッシュで小型な中国製品がamazonでたくさんヒットした。

しかし、どれもにも触手が伸びず、もしやと検索したボッシュ製の空気入れがメルカリに。製造中止で純正バッテリーが入手できない状況からか、製品の過剰に重厚な造りが嫌われてか、とても安価なのに入札者の気配は薄い。14.4Vの純正バッテリーは家に2個ストックしているし、中国製の代替バッテリーも付いていたから迷わずに即落札。

出品前に動作確認もしているし、予備のバルブセットもおまけしてくれているのは日本人ならでは誠実なセラー。また、佳い取引ができた。日本は世界一のオークション天国。

本体が製造終了してもオプションパーツは販売継続しているし、直感的に操作できる仕様とはいえ、マニュアルのPDFも未だにダウンロード可能。そうした道具愛に満ちた姿勢、長く使い続ける体制を示すドイツ企業をリスペクトしているから、多少重い旧モデルを選びたくなる。この空気入れ『PAG14.4V バッテリーポンプ』にはアバウトに空気圧を計測する圧力ディスプレイも装備。何かとだいたい主義な自分には十分な性能だ。

バイク歴は40年近く。なのにバイクのタイヤに空気を入れるのは初。超ものぐさ男のデビューを後押ししてくれた格好いいツール。ヤワな最新製品ではなく質実剛健な機能美が魅力なボッシュじゃなくちゃ、ぼくはやる気にならないんだ(コレはmade in PRC 中華民国製だけど)。

勢いに乗って、10数年以上放置していた英国の折り畳み自転車ブロンプトンのタイヤにもPAG14.4を当てがう。バイクのタイヤと同じ米式バルブ。アダプター無しで装着でき、あっという間に適正空気圧に。ただし後輪がパンクしていたことが判明し、要修理だが、佳きツールがもたらす高揚感がその面倒も苦にならなくしてくれそう。深いグリーン同士のブロンプトンとボッシュ。互いによく調和する景色も眼と心に悦ばしい。

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