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SIGMAのスーパーデジカメ

Mac最新OSに対応するシグマ純正の写真現像ソフトウェアがアップデートされていたことに気づき、約半年ぶりに同社のオールドデジカメ『DP3メリル(75mm)』でRAWフォーマット(モード)スナップを愉しむ。

このメイドイン会津のカメラがもつ超高精細な描写力はやはりRAWモードの撮影で際立ってくる。膨大なデータ量の撮影はバッテリーがすぐ底を尽き、スナップ散歩には予備携行がマスト。さらに独自フォーマットのRAW現像にはそれなりの性能、メモリー容量のPCが必要。とにかく手間と時間がかかるが、オリジナルソフトウェアの調整で現れるスーパーリアルな画像には鳥肌が立ち、思わず驚きの声が漏れ出てしまう。

ライカレンズとデジカメのふわっと柔らかな表現とは異質の精緻さ。愛しきもののディテイルを余すところなく捉えたいときメリルを手に取る。柔和で繊細な空気感、あるいはキリッとしたシャープさ。どちらにも魅了される。

濃厚なフレンチロースト豆で淹れたコーヒーにミルクを沖縄、奥原硝子の筒型グラスで和える。健やかな再生硝子、混じり合う液体、浮かぶ氷それぞれの質感をシグマ独自のセンサーが写し尽くし、心眼が痺れる。

使いこなすのは容易くないが、いちどシグマDPシリーズが描く世界を見知ったら、ぞっこん惚れ込んでしまう。2008年に初号機が登場以来、圧倒的にな個性をキープし続ける、唯一無二のカメラだと思う。未だに専用ソフトウェアの更新を重ねるメーカーの姿勢も素晴らしいし、ぼくらファンを支持し続けてくれている。出会いに感謝。

#sigmaphoto

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