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ウールがリッチなパンツ
毎冬、年越すと箪笥から引っ張り出してくるのがウールリッチ社の定番パンツ『マローン・ウール・トラウザーズ』。まさにアメリカン・ヘビーデューティを体現する超極厚なウールメルトン生地はずっしり密度濃く、重量感が凄い。
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圧巻のボリュームで寒さを強引に跳ね返す武骨な佇まいはいかにも北米の一着。広漠とした荒野広がるこの国でしか生まれない服でしょう。ズドーンとした太いノータックなシルエットは野暮ったくなりそうですが、グレー地にうっすらとグリーンとレッドのラインが差す伝統的なデザインがどことなくトラディショナルな上品さを醸しています。
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生地が重いため、ベルトを締めるよりサスペンダーで吊るといっそう快適に履けるようです。サスペンダー用の頑強な金属素材のドーナッツボタンが前後に付く標準仕様に開拓者精神の強靭な意志を感じて惹かれます。eBayで北米のセラーから譲ってもらった未使用品のこの個体は1990年製。made in USAのヴィンテージだともったいなくて箪笥の肥やしになりそうですが、これはタイ製なので気兼ねなく普段着にできます。しかし、あまりにもラフに履いていたら、ひと冬でフロントのボタンが取れてしまいました。
ボタン無しでも全然問題なく、何年も放置していたのですが、ふと思い立って先日の大晦日にYouTube先生に習いながら、生まれて初めて自身でボタンを付け直しました。都会地の会社員時代には考えられないモチベーションが湧いてきたんです。
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ビギナーでも簡単にできるノウハウを教示いただき、大げさですが、生き抜く術をまた新たに身につけられたような感慨に浸っちゃった。今年も生活のためのスキルアップを重ね、少しでも進化していきたいな。
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