見出し画像

カワウソのしみじみパスタ

隅田川、駒形橋そばのアトリエ「カワウソ」を主宰する写真家、萬田康文さん(料理・文)と大沼ショージさん(撮影)が「喫茶カワウソ」で供したり、ふだん食べているパスタのレシピ本『しみじみパスタ帖』(誠文堂新光社)を制作。

冷蔵庫にある野菜など手頃な食材でパパッと作れるパスタ。我が家では週一で味わっている身近すぎる料理だけど、調理はおおむね適当。自己解釈で毎度お腹が満たされちゃう。

そんなアバウトな一皿もきちんと向き合えば、もっと美味しくなるんじゃないか、という期待を抱いてフリーペーパー『イタリア好き』の取材でイタリア全20州をめぐり、家庭のパスタを味わってきた萬田さん流レシピを読んだ。

パスタの肝は水と塩の量だとか。ここはきっちり計測するのが大事との教え通りに初めて両方を正確に鍋へ投入。まずは茹で汁を手がけた。

今回、チーズの塊を逗子のokストアで買ってきたのもこの本の影響。イタリアの台所では醤油的な役割を果たすという『パルミジャーノレジャーノ』が店頭では売り切れていたので、「パルミジャーノよりやさしい味わいで、コクと旨み、しっとりとした食感」と謳う『グラナパダーノ 』を購入。

たまたま冷蔵庫にナスをストックしてあったので、萬田さんレシピ「ズッキーニのパスタ」を参考に、厚切りナスにしっかり焼き色つけて、豚バラ肉とともにしんなりなるまで蒸した。最後に時間短めに茹でたパスタを和え、茹で汁を混ぜて煮詰めて出来上がり。ヘトヘトに疲れた身体でも本当簡単、パパッとできちゃった。

そして、チーズをしりしりかけていただきます。おおっ、基本を守り、ちょいとひと手間かけるだけでこんなに味がしみじみとグレードアップするのかと驚いた。さすが萬田さん! 次はどのパスタを作ろうかな。自由にアレンジも楽しみながら。イタリアの日常食、万歳!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?