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おはよう蝉

鎌倉へ植木仕事に向かおうと、朝6時半にいつも通りに通いの脚、クロスカブに被せたカバーをはずそうとしたら羽化したての蝉と眼が合う。

今夏は抜け殻が少ないなぁと感じていたけれど、盛夏となっていっせいに土中から這い出てきている様子。名残り惜しいようにじっと動かず殻にしがみつく姿が健気で、見納めを惜しんでしばらく観察。

いっこうに動く気配が無いので、たまらずそっと身体を持って近くの木に移動。この蝉はいつまで生き延びるのだろうか。3〜17年の地中暮らしを経てわずか一週間ほどの生涯。儚い命と思いこんでいたけれど、外敵から逃れたら一か月生きる蝉もいるらしい。寿命の長さに気づかされた2022年の暑い夏。さて、ぼくは今日も溶けるような炎天下で元気に働き、ずっと長く生き抜いていこう。

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