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4月のダイヤモンド富士

ここ数日、葉山に暮らす知人たちが、富士山山頂に夕陽が落ちる『ダイヤモンド富士』の写真をインスタにアップしていて、今はそんなタイミングなのかと気づいた。いつも参照しているサイト『富士山とともに』を覗いたら昨日は家から近い葉山一色海岸が鑑賞に適したポイントだとわかり、仕事から戻ってひと風呂浴びて日没の5時55分を目指してビーチに向かった。

陰翳が劇的なこの小径を歩いて行くのは久しぶりだなぁ。海からは強い南西風が吹き抜けてきて全身で暖かな潮風を浴びて爽快。

先客はご近所さんの写真家・佐藤ショージさんとイラストレーター・つがおか一孝さん。二人とも家から至近距離に立っておしゃべりしている。ぼくもその輪に加わった。本当は300mほど離れた御用邸前の岬『小磯の鼻』が山頂ぴったりに落ちる、撮影のベストポジションなんだけど、会話が楽しくてどうでもよくなった。今、この場所が心地いいから些細なことは無頓着。両人の揺るぎない考えにぼくもシンクロ。

サーフィンに最高の大きなうねりが次々と寄せてくる。その光景、景色が気持ちよくて一同無言になって見つめる。

仕事場の人間関係で大きなストレスを抱えてビーチに向かったんだけど、二人と話して海を眺めていたら重たい気持ちが霧散とまでいかないまでも、だいぶ和らいだ気がした。富士山に厚い雲がかかって望んだシーンには出会えなかったけれど、どうでもいいかな。今日は長者ヶ崎寄り、大浜あたりがポイントみたいだから、また気晴らしにいこうかな。そう思い描くだけで今日一日持ち堪えられるかもしれないね。

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