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あんをつくる
年末にタイミング合わず、粒あんを入手そびれたまま迎えた正月。製餡所の開店を待ちきれず、久々に自作することに。
そんな気になったのは年末恒例の行事で餅米をついたから。美味しくなーれ!と念と力をこめた餅は一度口にしたらたまらなくなる。夢のような柔らかさは市販品とは段違いだから。
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スーパーで北海道産の小豆を買ってきて早速着手。テーマは柔らか、上品な甘さ。作家・料理家、樋口直哉さんの独創レシピに沿って小豆を洗い、アク抜きし、じっくり煮る。渋さが抜けるよう二度煮汁を捨てて交換し、第一のポイントをクリア。
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準備完了し、アラジンストーヴに天板に鍋を載せ、コトコトじっくりと本格的に煮こんでいく。この静かで、ひたすら地道な作業が好き。
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BGMは映画『あん』。小豆の声を聴くようにと諭す樹木希林の言葉に耳を傾けながら、焦がさぬよう木ベラで優しく撹拌する。
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煮小豆を一度晒しから最後に砂糖がわりのアガベシロップを小豆と同量和え、再び煮て水分を適度に飛ばし(ここも仕上がりを左右する勘所)、冷まして出来上がり。味見したら確かに雅びな甘さ。京都の和菓子を味わっている気分。街では得られない、真に自分好みなあん!
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つきたて餅をふっくらと焼き上げ、いよいよあんとのマリアージュ。
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うひゃー、なんだこの旨さは! 自己満足度100点満点の餅&あんに福来たる。やったー! 今年はもう、あんを買わなくてもいいかな。ひたすら自作しようっと。
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