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半ドンの悦楽

昨日の土曜日は横須賀汐入のお寺に出張して半ドン仕事。金曜日にあらかた掃除、除草を済ませておいたから、昼前に余裕で完了できた。

ふだんは鎌倉の現場に係りっきりだから、たまの外出は何となしに心浮き立つ。ヴィンテージベルトに留める道具も他所行き仕様に。

剪定鋏もスイス、フェルコ社の『no.8』を。俳優の故・柳生博さんが営む「八ヶ岳倶楽部」にて柳生さん本人から勧められるまま入手したが、鎌倉での慌しい植栽仕事では不意に落として紛失したら勿体ないからと出番は少ない。

汐入は味わい深いトタン家屋が残存。強く惹かれる地域でときどき仕事をいただける幸運を悦びつつ100円の自動販売機でドリンク買いついでに風景を愛でる。近くに、密やかに営まれているっぽい、すごく気になる台湾薬膳料理店があるのだが、そこはいずれ必ず寄ってみたい。

土曜日の半ドン仕事ってなんかいい。昼は滅多にしない外食をして、午後は出かけた勢い、流れでどこかに寄ろうかなんて、朝から家で休む休日には無いアクティブな行動ができそうだ。

ランチは汐入の大衆食堂「一福」で昭和のカレーライスかなと朝から頭をよぎっていたけれど、鎌倉の職場に軽ワゴンを戻しに帰ってからクロスカブで逗子久木、ハイランドのインド・ネパール料理店「ナマステ」を初訪問。大型スーパーマーケット西友に隣接(敷地内?)し、駐車も西友に可、無料。高級住宅街特有の長閑でゆったりした立地、店内のカジュアルなムードが一見客に優しい。汗まみれの作業着でも気兼ねなく席に着けるし、おひとりさま用のカウンター席が設けられ、気軽に利用できるのだ。

大食漢な造園仕事の仲間が絶賛する巨大ナンに顔が綻ぶ。仲間がリコメンドするチキンカレー激辛のセット(サラダ、ドリンク付き)を頼んで800円代とお手頃価格。

高齢者が多い地域性を考慮してか辛さは控えめ。超激辛でも自分は良かったかな。次はそうしよう。

たくさんは食べれない歳頃のぼくのお腹にはまことに佳いあんばいのボリュームでラッシーを呑みながら深い充足感に浸った。食後にずっともたれ感が皆無だからギー(バターオイル)など油の使用もたぶん控えめなんだろう。店には買い物ついでは次々と常連客が入ってきてはテイクアウトをオーダーしていく。地域で愛される活気ぶりも心地よく、今度は600円からと良心的なカレーセットを持ち帰ってみようかと思った。本格派だけど普段づかいに向くいい店にまた出会えたなぁ。

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