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メキシコのカクテルグラス

俳優ジョージ・クルーニー監督作品、ベン・アフレック出演のAMAZONオリジナルムービー『僕を育ててくれたテンダー・バー』を観て、バーでたびたび主人公に振る舞われるカクテル、ドライマティーニと三角形をしたグラスに惹かれた。

ふと思い浮かんだのは三浦市金田湾の工藝古物商「讃々舎」がインスタに投稿していたメキシコのカクテルグラス。ふっくらと厚手、大ぶりなそのグラスでカクテルをたっぷり味わいたくなった。

沖縄やメキシコ、九州、倉敷など健やかな手吹き、再生硝子の工藝品が讃々舎にはたくさん。それらを選ぶオーナーの高梨武晃さんの眼と嗜好を崇敬しながらうっとりと佇まいに心酔。

お目当てを囲う光景が眼福。武晃さんと美しいものを語り合うお喋りに心が深く休まる。かけがえのない時間。ときどきは持たねばと改めて思う。

入手したカクテルグラスを抱えて三浦海岸駅前の「ぽえむ」に寄る。武晃さんの親友である辻マスターに近況報告。

美味しい『ジャーマンコーヒー』を呑み、窓辺に飾られる小谷栄次さんの倉敷ガラスを眺め憩う。

家に戻って土間のダイニング空間でしげしげと鑑賞&撮影(笑)。

テーブルの上に掛かる濃緑のランプシェード。福岡の工人、太田 潤さんが手吹きした再生硝子工藝品とメキシコのカクテルグラスはどこか似ている。ぽってりと無骨。その逞しいかたちにたまらなく魅せられる。

光を透過し、煌めくエメラルド色の粒子。気泡は那覇、奥原硝子のグラスより多いかもしれない。いっそうおおらかな風土と製法を想像した。

眼と心が吸いこまれていきそう。

最初の一杯はドライマティーニでも、マルガリータでもなく、ウイスキーにレモン果汁とジンジャーエールを和えたカクテル『スコッチバック』。

ウイスキーを60mL強配合できる大容量のグラスだからたちまち深酔い。昼呑みで夢の世界へぶっ飛んで行きました。

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