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ボート&トートを染める
つい先日、80年代に国際FAXで北米メイン州から取り寄せたL.L.Beanのボート&トート、ミディアムサイズ(重さ約500グラム)を家の納屋にて発掘。
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長らく放置している間に埃まみれで黒ずみ、ペンキなど汚れがあちこちに付着。薄情な扱いを謝り、油汚れを落とす強力な洗剤で洗濯。
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その勢いで藍色に染めてしまおうと以前、黄ばんだ麻の白シャツを染めた染料に漬けた。ところがうろ覚えのまま、水量と水温、さらには工程も適当にやったら大失敗。
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まだら模様の染め上がりに愕然。自身のミスとはいえ、しばらく呆然としつつ他社の染料でリカバリー。
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PAC FABRIC DYE(染色キット)の限定色カーキを同社の直販サイトにて購入。重さ500グラム強のトートバッグ本体に合わせて2パック用いて染めることに。
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もう失敗を重ねたくないから、水の量、水温、固着剤とともに混ぜる塩の量もきちんと計測した。このメーカーは説明書がわかりやすく明快。指示をなぞればちゃんと染め上げることができるはず。2袋の染料に対して塩を600グラムを混入。業務スーパーで安価な塩を買い足す手間は染めを成功させるポイントなのだろう。
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1時間もみ洗いしつつ、じっくり深いコーヒー色の染料に漬けていく。今回は着実に分厚いキャンバス生地が濃いカーキ色に染まっていくのが如実に見て取れ、嬉しくて1時間が瞬く間に過ぎた。嬉々としてすすぎ洗いした後、色止め剤に漬けて再び洗って仕上げた。
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一晩陰干しして記念スナップ。写真ではベースの白がうっすら見え隠れする微妙な色合いだけど、肉眼では満足、想定通りの濃色。手ごわいボート&トートの生地でやり尽くせたかな。
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最近、価値が高まっているらしい80年代の『ギザ&2トーンタグ』だけど、自身で使い倒すつもりでカーキに染めた。植木仕事の道具運搬に泥土汚れを気にせず生涯、愛用していこう。
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