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大晦日の紹興酒
大晦日まで仕事したのは人生初だった。特別な機会だったが、強がりではなく、日毎に収入が増える今の境遇ではごく当たり前な営みに思えた。苦どころか有り難いような。会社員でありつつ限りなくフリーランスの感覚。とはいえ世間のほとんどが納めた日に働いたあとは同志を讃えたい願望からか、職場に近い鎌倉の商店に寄って買い物をしたくなった。
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長谷の山屋製餡所にて正月用あんこを求め、御成通りの高崎屋本店で量り売り紹興酒を瓶詰めしてもらった。手描きが味わいあるオリジナルパッケージの4合瓶代こみで1,750円。
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晩ごはんはストーブで温める火鍋。さっそく小谷真三さんの酒器で堪能。
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なんという穏やかな美味しさ、美しき琥珀の景色。紹興の酒場で快楽に溺れるごとく心酔し、杯を重ねた。年末ギリギリまで職務を果たした自分、そして同志に乾杯!
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