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黒七輪の夜

春から秋にかけて日没後も暖かな時季になると我が家ではときどき七輪BBQを楽しみます。

まずは庭で炭火を熾し、火力が落ち着いてきたら土間のダイニングへ移動。かれこれ20年くらい愛用している黒七輪は御茶ノ水の自然食材店「GAIA」で購入し、電車で葉山まで持ち帰ったもの。今も作っているのかな?と調べたら、愛和県三河の瓦職人・高橋さんが手がけるものと同型なので、たぶんこれだと思います。黒七輪を作れる職人は現在の日本では高橋さんただひとりのようですので貴重な日用良品ですね。内側に加熱による遠赤外線を発する珪藻土、外側に三州瓦と同じ三河土を用いていて、とても熱に強く、とにかく頑丈です。

イームズのテーブルそばに据えて、野菜や肉を載せてジュージュー。これを楽しみたくて家の一階は床の無いベタ基礎のコンクリート剥き出しの土間空間にしたと言っても過言ではありません。靴を履いて過ごす半屋外、まるで農家の納屋みたいにラフに活用できるのが自分には最高に心地いいです。まだまだ夜は肌寒くもなるので、食後は火を見つめ、暖を取りつつ酒をチビチビ。いやはや極楽です! 高橋さんの黒七輪、超おすすめです。

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