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横浜東ベイサイド

日産の電気自動車、初代LEAFの定期点検で日産の東神奈川営業所へ持ち込む。預けて1時間半ほどで作業が終わるので、いつものごとく近くを散歩して空き時間を過ごす。最寄りの逗子にも営業所があるのだが、わざわざ横浜まで遠出するのは、ちょっとしたお出かけ気分もついでに愉しみたいという心理が行動に働きかけているのかもしれない。

昨日は横浜開港当時の面影がかすかに残存する東京湾沿いの地域を歩いて20分ほどの横浜市中央卸売市場へ。運河で生活する人がいて、製造業方面の商家や低層ビルが点在。通行量は少ないのに、町中の車道は意味もなく幅広い。その雰囲気はぼくの実家、東京湾に浮かぶ佃島にどことなく通じている。

市場が休みとなる日曜日は仲買人を主客とするであろう食堂通りも閑散。11時過ぎにかろうじて開いている一軒「大黒屋」の暖簾をくぐり早めの昼食をいただいた。

妻は刺身定食、ぼくはタラコが載るシラス丼。手軽な値段で気取りのない市場の味を堪能。こんどからは点検のたびに食べに来てみようかな。

食後は市場そばの神奈川台場を観に行った。横浜港防衛のため勝海舟が設計し、松山藩が築造した巨大な砲台跡である。

現存するのは台場の石垣の一部。寂しい状況だが、往時の威容を想像して界隈で憩う。

職人が生活してそうな風景をスナップし、場の空気感を写し、凝視したものを心に留める。どの町を彷徨うときもぼくの手にはいつだって重要な記憶手段としてのカメラが欠かせない。

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