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伊能忠敬さんの石

佐原散策ではマップ作りの大センパイ伊能忠敬さんの旧宅に寄らざるを得ません。

50歳過ぎてから日本中を歩いて測量。初の実測日本地図を作った驚異の偉人。

この水郷の街と旅とのつながりに想いを馳せ、水路が分け入り、土間と陰翳のある趣き深すぎる理想のフラットハウスを拝見。

門戸から洒落っ気に満ちたオブジェをさりげなく実用しているもんだから、いきなり心眼が鷲掴みされちゃいました。

伊能さんのセンスに気づいてしまうと、もう石のかたちと配置ばかりをフォーカスしてしまいます。卓越した技術をもち、ある意味型が定まってしまった職人的な庭師にはできないような無邪気さ、素朴さ。

銘石ではなく、たぶんそこら辺に転がっていそうな普通の石。それを選び、庭に溶けこむように敷いています。あまりにも自然体過ぎてビジターのほとんどが気づかないのでは。観光案内にもエクステリアについての言及は皆無。

石の配置には正解が無いそうですが、ぼくは素人らしい遊び心に魅せられまくり。間もなく秦野の学校で石を用いた造園実習が始まる自分には最高のお手本と感じ、ひたすら石を眺め、眼の肥やしにしました。
#leicaphoto


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