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糸で描く物語

鎌倉で墓参りしたのち半島を南下。横須賀美術館で『糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。』を観に行く。

スロヴァキアの民俗衣装、イヌイットの壁掛け、京都の緻密な刺繍などひとつひとつにじっくり見入り、技法と美に驚き、糸の表現に魅せられる素晴らしい企画展示。服飾関係のつくり手は必見の内容だと思う。

とりわけ個人的に惹かれたのは、ドローイングやさまざまな素材のコラージュ、刺繍を組み合わせた絵本を創るチェコの作家、エヴァ・ヴォルフォヴァーさんの作品。おおらかな糸の運びに親しみを感じた。ミュージアムショップではポストカードやチェコの出版社BAOBABより2019年に発刊された絵本『Fridolína, Antonína a malá Mína』を販売。

展示図録に並んで必売の一冊。チェコの優れた絵本は日本では意外と入手が容易くないので貴重な機会。

海を眺めながら地域の食材を大事にしたイタリアンを堪能できる「アクアマーレ」の佇まいもアート作品のよう。遠方からの訪問者には、ここでディナーを予約して近くの「観音崎京急ホテル」にステイするプランがお勧め。食事の際は浦賀の無農薬果樹園「farmasea」のレモンや蜂蜜を使ったリモンチェッロやババというデザートを味わって欲しい。

谷内六郎館で『みどりのちから』展も堪能。緑が豊かに萌える時季にふさわしい作品セレクト。

さらに敷地内の紫陽花も愛でて深く満ち足りる。

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