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DRYカシワバアジサイ

梅雨前から庭で鉢植えしていたカシワバアジサイ。

梅雨と初夏の境が曖昧だった今シーズン。たっぷりの雨水に洗われながら七月には白からライムグリーンに花色が移ろっていった。楕円形に垂れるフォルムと淡いカラーは北米東部原産という「洋」っぽさが洒落ている。

そんな魅力的な姿を毎日眺めていたら、ドライフラワーにしてずっと長く愛でていきたい気持ちが起きてきた。アジサイは花が枯れたあとも翌年の開花時までずっと花の原形を保つ。数年前まで通勤していた東銀座の道端で見かけた、枯れ果てた花の風情もまた佳いなぁと感じていたことも人生初のドライフラワーづくりに関心を抱いた理由の背景。

八月に入り、連日の猛烈な熱射で自然乾燥し、ライムグリーンから渋いピンクに褪色。今日は明け方、久々に大雨が降ると知り、昨夕のうちに摘み取った。気が熟した最良のタイミング。

土間のベンチコーナーに飾ったら、ベージュの壁や建具によく馴染み、とても佳い!と悦に入る。ここ三週間の思いつきと流れが最高にうまくシンクロしてこの上なく喜ばしい。

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