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めぐるさんの和菓子@一景庵

連休中日の日曜日。観光客で賑わう葉山しおさい公園へ。昨年まで参加していた『葉山一色海岸アート展』をビジターの立場で観に行く。

葉山のビーチなどで拾い集めたプラスチックごみで照明作品を造るリサイクラー、さいとうとおるさんは今回が初参加。同じくビーチに打ち上がるもので写真作品を創作する写真家ブルース・オズボーンさんの展示と響き合って一色海岸の自然にいっそうと寄り添う表現に。素晴らしい! さいとうさんは不安定な作品の固定にラッシングベルトやクランプを活用していて、それらが醸す佇まいに高い美意識を感じた。リサイクラーと謳うプロフィールも洒落ている。センスですね。

園内のしおさい博物館に加えて茶室「一景庵」でも展示がされている。

この茶室からの眺めは葉山町ぜんたいでも随一な風光明媚を感じ取れる。この景色と茶室の侘び寂び、作品鑑賞を合わせて楽しめる展示が叶ったという意味でも今回のアート展はとても意義深い。

茶室では和菓子めぐるさんが博物館的な観点で軽石、トゲチョウチョウウオ、カツオノエボシ、3種の和菓子を制作。なんと実際に味わうこともできる食べるアート作品(19、20、21日 11時からの限定。数に限りあり)。そのチョイスも日常的に一色海岸の海辺、海上(アウトリガーカヌー)、海中(スノーケリング)によく親しむ彼女ならでは。

ぼくはカツオノエボシをいただく。青く妖しい浮遊体に猛毒が潜むクラゲ。その生物にときめくユーモアが最高。実物は口にできないけれど、めぐるさんの和菓子は春らしい爽やかな酸味が美味しく眼と心で堪能した。

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