20191207CALIGULA 今日の覚え書き
彼は誰より少年であり、誰よりも幼くて、誰よりも悲しんだ人であり、3時間に生涯の全てがあった。
3時間のうちに人間が心身に立ち起こす感情の全てが彼の体を貫いて、彼は時には黙り込み、姿を消し、天啓を受けて戻ってきて、3秒前には上機嫌だった顔がその5秒後には寒気を感じさせるほどの冷たい声で他者を圧倒的に否定する。奪い、罵り、足蹴にし、そうかと思えばくるくると表情を変えて自らを道化に貶める、平気で彼はこれをやる。感情に脈絡はない、必要がない、人間の死に意味がないのと同じように人間の感