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【ジビエレザー】鹿の原皮が手に入った日【前編】

なめし方も大体目処が立ったので、そろそろ皮の調達かな〜と
思っていたところ。出会いました!取材で訪れたお店で。(地元メディアのライターです)

取材先のジビエ料理屋さんでつながった

家を出るのが苦手なので、その日は朝から頭痛がしてました。フリーランスになった直後にコ●ナがきたため、対面で仕事するのは本当に久しぶりです。緊張で頭痛がしてました。

しかし一度家を出てしまえば、なぜかワクワクしてくる。この現象なんですか?

取材先は、自分たちでとったジビエを提供しているお店。前々から個人的にマークしていた猟師さんでもあります。絶対に皮のことを聞いてみようと、鼻息荒く訪問しました。

美味しいジビエ料理をいただき、いざ!クエスチョン!

精肉のとき、皮ってどうされてるんですか?

ドキドキ

ジビエ料理店の店長さん
「捨ててますね〜」

きた〜

その皮譲っていただけませんか?!

いいですよ〜と軽くうなずき、調理場でiPhoneを取り出す店長さん。

なんと、その場で猟師仲間さんに連絡してくださることに!スピーディ!
残念ながら、猟師仲間さんはちょうど山に入っていたようで、電話はつながりませんでした。

店長さん「折り返しがあったらまた言いますね〜」

初対面で急なお願いに、こんな柔らかい対応・・・ありがとうございます!
取材も終わったので、いったん引き上げることにしました。

帰り道で電話をいただく

ジビエレザーの小物作りワークショップもされているということで、
これからじっくり学ぼう〜〜〜〜と、ワクワクが広がります。

田舎県ならではの、田んぼと山しか見えない道を
気持ちよく走って帰る途中、電話がなりました!

相手は、さっきのジビエ料理の店長さん!

「猟師仲間から折り返しあって、鹿とれたらしいんですけど今日来れます?

帰宅する前に聞けてよかった!!!
すぐいきまーす!

まず今日の今日で猟師さんに繋いでもらえたことに感動。
そして今日猟師さんが鹿を仕留めていたことに感動。

コンビニで手袋と大きいポリ袋を購入します。これで皮をゲットする。
ガソリンがなかったので、いったん給油。準備OK!

ワイルドな道案内

ひとまずきたみちを戻ります。田舎県なのでほぼ一本道です。
店長さんの話では、
仕留めた鹿を解体する場所まで案内してくれるとのこと。

しかし、解体場の場所を人に伝えることがないらしく、
今まで見た中で一番ワイルドな道案内で導いてくださいました。

「インターから池のほうに行くおっきな道来てもらったら、
分かれ道あるんですけど、
そこをまっすぐいってもらって
しばらくしたら左側にボロボロのコンビニがあるんで、
それを目印に右の土手を降りてください。」

ワイルドーーーー!最初の目印の「インター」まで、ここから大体30km。
周辺どんな感じか一度も見たことないけど、池のほうに行くおっきな道には入れる気がする。

その後の「分かれ道」が未知数すぎてやばい。
不安すぎてそれ以降が入ってこないけどとりあえず丸暗記する。
本当にたどり着ける?しかしこれ以上贅沢は言えない。
今日初めて会った人だから「わかりました!行ってみます!」っていいカッコしてしまった〜。電話切った瞬間にかなり汗かいた。
近くまで行ってわからなかったらもう一回電話してもいいらしい。

94%くらいわからないと思うけど、
唯一の切り札はここぞというときにとっておきたい。

ガタガタ震えながらひた走ること40分。

なんか・・・見えてきた!ボロボロのコンビニ!!

さすが田舎県の最果ての市。大きい道は一本しかない。
田舎県最果ての市の隣町の最果てのコンビニに到着。
右を振り向く。土手を発見。降りる。
さすが我が愛する田舎県。ついた。

疑ってすみませんでした。

このシリーズは、ふと思いついた「ジビエレザーブランド作り」という目標に向けてたまに頑張る一般人の日記です。

<ざっくりこんな背景があって、ブランド作りを思いつきました。>
・地元で鹿がバンバン増えて、野菜を食べてるらしい。
・獣害を減らすことか、農業を盛り上げることか、地元の何かに貢献したい。まだ何ができるのかわからないけど・・・
・猟銃を趣味にしてる父がもうすぐ職場から定年退職するから、せっかくなら親子で何かやりたい。
・ダウン症の弟がいて、ものづくりが好きっぽいので、よかったら手伝ってほしい。
・地元が好き。

つづく。

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