中国語を知っている人限定。英語の発音の学び方

同じ英語を学ぶ人でも、日本人より中国人の方が英語の発音が良いなと思ったことはないだろうか?留学したことがある人は特にそう思ったことがあるのではないだろうか?私も留学を通してたくさんの中国人と友達になり、彼らの英語に多く触れたが、やはり日本人より上手い。

だが決して偶然ではありません。そこには必然的な理由があるのです。

それは、日本語よりも、中国語で使われている音のほうが英語で使われている音に近いから、という理由にほかならない。

つまり、既に中国語を知っている人が英語を学ぶ時、中国語の発音をちょっと変えるだけで英語らしい発音に近づけるのだ。


最初にことわっておくが、これは完璧な発音矯正の方法ではありません。あくまでも「ネイティブ英語」ではなく、「コミュニケーション可能な英語」を目指したい人のための方法となる。


1.英語と中国語の共通の音3選


・英語の「She」の音は、中国語の「是」の音に近い。
・英語の「Sue」の音は、中国語の「四」の音に近い。
・英語の「Far」の音は、中国語の「发」の音に近い。

もちろん一致率は100%ではない。が、ミソは、日本語の「しー」「すー」「ふぁー」と置き換えるよりは、よっぽどマシという話なのである。

まず「She」と「是」と「しー」の関係を図解するとこうなる。

次に「Sue」と「四」と「すー」の関係を図解するとこうなる。

次に「Far」と「发」と「ふぁ」の関係を図解するとこうなる。


3つの音の内、どれを比べても、中国語のほうが日本語より、英語に近いなのだ。だから中国語ができる人が手っ取り早く英語を話せるためには、この特質の相似性を利用しない手はない。


2.発音記号は要らない。漢字で置き換えよ

世界一腕の荒い医者も驚きの荒治療を始める。英単語を中国語化してしまうというものだ。無理やり1単語を中国語化してもいいし、一部分だけ中国語化しても良い。

例えばShe is fun から is を取ったもの、She fun は中国語の「释放(解放するの意味)」と非常に発音が似ている。

これに意味を絡め合わせると、She is fun (彼女は楽しい)のは、幸せオーラを発散している (释放)からだと言える。音でつなげて、更にそこに意味を絡めあわせるのだ

他にも、Suit (似合う)は四t (4トン)と掛け合わせて、「4トンが似合う」と覚えてしまう。(これはあまりいい例ではない)

Father(父)は发达(発達する)と掛け合わせて、「父は発達する」と覚えてしまう。勉強熱心な父というイメージと一緒に覚えられる。


こうするとこんなメリットが有る。

・日本語発音の英語よりも、通じやすい英語にはなる。
・英単語を覚えられる。
・中国語の復習にもなる。
・発音学習の手間を減らせる。
・記憶への定着率が上がる。

英語は英語、中国語は中国語、と分けないのである。やや、無理矢理感があるが、中国語のオマケで少し英語が話せたらなと言う人なら、これで十分だろう。少なくとも、日本語発音で話してしまうよりかは。


英単語「Interesting」はご存知「興味深い」という意味だが、これにはどんな物を掛けたら、意味も覚えられ、発音も覚えられ、長期記憶になるだろうか?僕なりに出した答えは上の通り。

因特网(インターネット)が累死(疲れ果てる)して、停 (停止した)というのは興味深い現象だ。と覚えるのです。


今後このブログは多言語ブログになっていくので、こういう記事は何年かしたらもっと増やす予定です。なぜなら、これと似たようなことが、他の言語感でもできるからだ。



注意点がある。第一章と第二章の違いは「やりすぎかどうか」だ。第一章は英語と中国語の音が似ているので、中国語を知っている人が英語の発音を学ぶ時、中国語の発音をスタート地点にしようという旨だ。つまり、英語の個々の音を学ぶ時に、中国語の音を参考にしよう。というものだ。したがって、個々の音の間の一致率は高い。

第二章は違う。英単語をまるまる中国語の発音に置き換えている。そのため、英語の音節構造を破壊して中国語化してしまっているので、正直通じない音になっている。

いつか記事化すると思うが、英語と中国語のリズムは違う。簡単に言うと、英語では interestingを/ˈɪn.trəs.tɪŋ/という3音節、つまり3拍で言い切るのだが、中国語だと5拍の因特累死停に変わってしまう。英語の音的な構造を完全に破壊しているので、因特累死停がinterestingと認識されることはまずないだろう。ちなみに日本語だと「いんたれすてぃんぐ」なので、8拍だ。中国語の因特累死停よりも、更に英語のinterestingと認識されずらい。

したがって、実践的な価値があるのは第一章までの内容だと言えるだろう。では第二章は何なのだ?なぜ、第二章の内容について話した?と思うかもしれないが、理由は2つだ。1つめは単なる遊び。2つめは、英語学習者の中にも、ネイティブと英語を話す必要がないし、そもそも英語なんて年に数回しか話す機会がないという「ちゃんとした英語が必要ない英語学習者」のためだ。

ということで、中国語を知っている皆さんは、英語がどこまで必要かを見極めて、それから中国語をどこまで英語に取り入れるか、を考えてもらいたい。

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。