リモートワーク雑感

私の職場では、リモートワークになって一年半以上が経ちました。出社がなくとも仕事が成り立つと証明されたので、周りには郊外に引っ越しただとか、転職したという声が多く聞かれます。私は元々出社したい派の人間なのですが、今いきなり元の働き方に戻せと言われても「しんどい」と感じます。

仕事の全体感が見えない

出社していた時は上司やチームの人が近くに座っていて、周りの会話がよく入ってきました。他所のチームが何をしているのか聞いていると、事業部単位で次に何が起こるかある程度予想できます。また人のタスク解決を手伝う機会も増え、次の仕事に繋がるので、自分の視野が広まる感じが楽しかった思い出があります。自分が分からない時は質問しやすいですしね。一方でリモートワークとなると、自分から働きかけないと、全体感は掴めません。上司との1on1は必須ですし、ノルマ以上に自分でドキュメントや成果物を合間に出して広めるなどしないと、次の仕事の予測ができません。ノルマをこなせば一時的に飯は食えますが、全体感の見えない仕事が自分のキャリアに繋がるかは別問題です。加えて誰とどんな仕事をしているのか分かった方が、お互いにヘルプしやすいですしね。

1on1は時折話題に困るので正直苦手だったのですが、週次報告を整理しておいて、後は極力上司から話を引き出すようにした所、最近はかなり楽になりました。1on1の話題ややり方はネットに転がっていますが、共通して根本的な目的を明確にしておくと、何が話されるかお互いに把握できて楽になるのだと思います。開始当初やり方や目的を手探りするのは仕方のない事と割り切るしかありません。

最近は寒くなって、部屋に篭っているとメンタルが死ぬので、出社が増えました。同じ様に出社した人は皆等しく目が死んでいますが、それでも自分が誰かと仕事をしていて、互いの立場でそれぞれ戦っているのだという実感はあります。誰かと同じオフィスで働きたいという意味では、私はフリーランスなどは向かないのでしょう。そうなってしまった場合は、自分でどこかに居場所を作りに行くと思います。あくまで生存本能に基づいた話であり、今それをやれと言われても長続きはしないと思いますが...前に無職になった時は4ヶ月持ちませんでした。

飯を食って仕事をして、たまにイベントに行ければそれでいい、という時代ではなくなった感はあります。自由は与えられたのでしょうが、逆に今まで縛られる事で与えられていた権利が保障されなくなった、とも言えます。元々どう生きたら良い感じになるのか手探りしながら生きてきたので、明確に分かりやすくなっただけなのかもしれません。

何やらまた本題から逸れて抽象的な話になってしまいました。本当はリモートワーク用の機材について語る予定だったのに...そちらはまた次回。

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