読書日記 「河童が覗いたニッポン」と烏丸線

1kmほど散歩して朝は喫茶店で本を読むこと。生花を選んでドライフラワーをつくること。できれば昼は土日だけやっているインドカレー屋さんに行くこと。歩いて帰ってくること。

歩いて帰ってくることだけは暑さで断念。花束を抱えて帰ってきた。
長さを整えてドライフラワーの準備。いい感じの色が出るといいけども、この湿度の中では、どうなのだろう?

今日は文庫を1冊、雑誌美術手帳を1冊、kindleを抱えてのお散歩。
瀬尾河童さんの「河童が覗いたニッポン」の何度目かの再読から始める。
手書きの文字で書かれた観察眼豊かな文章には落ち着けられる。
PCで書かれた日本語の文字は3-4バイトだが、手書きの文字はデジタルの文字とは違い情報量が多い。
書かれている箇所で同じ言葉でも形が少しづつ違う。
例えば、「あちこち」のちは1個目が大きく、2個目が少し小ぶりなっている。手書きの文字には著者の発音が見える。

好奇心からいろんなところを覗いたルポの1個は京都の烏丸線の地下鉄工事だった。以前本書を読んだ時は京都に何度も行っていない時期で、烏丸線と言われても体験と合致しなかったのだろう。記述を忘れていて驚いた。

何度も京都に足を運ぶようになって、京都初の市営地下鉄である烏丸線は馴染みができた。ただ、暗い電車というイメージが先行してしまう。ホームも暗く、空気がなぜか重く感じてしまう。

本書では烏丸線の工事概要を見て、瀬尾河童さんが、今までと違う配慮の老人子どもへの配慮やエレベーターがあるなどすばらしいと誉めている。
過去、こうした配慮に挑んでくれたおかげで、街中にやさしさと気遣いが増えていったのだと思うと感慨深い。

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