読書日記 「MBAで教える交渉術: 海外ビジネススクールで交渉はどう教えられているか」と打ち合わせ

打ち合わせの多い日だった。決めるための会議。報告を聞く会議。アイデアが誰にもなく、アイデアがないことを確認する会議。交渉ごと。

打ち合わせという文字を、みると、互いにボールを持ち合って、えいやっと各々ボールを打ち、飛距離や方向を見る風景を思い浮かべる。

こっちが飛ばしたボールを見ずに、自分が飛ばしたボールだけを見るようにいう人。絶対に最初には打たずに、こちらが打った球に合わせるように丁寧に打つ人。お互いのボールの着地点の中間地点あたりにスタスタと向かう人。

打ち合わせの場の進み方はその都度違う。この打ち合わせはどうしないといけないかなと思いながら、いつもと変わらずボールを打つ。

日本人はビジネスの場での交渉が下手だ。ということを何度か聞いていらい、時折交渉術の本を読むようにしている。
そこまで明確な交渉ごとが多いわけではないので、BATNA(Best Alternatives To a Negotiated Agreement)を決めて気合を入れて挑むぞという機会は少ないが、ちゃんと交渉のゴールを定められているかを本を読むたびに自戒する。

「MBAで教える交渉術: 海外ビジネススクールで交渉はどう教えられているか」も交渉に関する本だ。

交渉のための準備、手法が丁寧に書かれている。双方が交渉を行う前提の場では、飛んでいくボールの距離と方向はある程度似通って気持ちがいいんだろうなと思う。一方で窮屈だなとも思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?